【ジャパンカップ】世界を変えるのに3分もいらない ~ホーリックス~ 【競馬】

今年もこの時期がやってきましたね。日本が世界を迎え撃つこのレース。
今年は外国馬こそいないものの、F・デットーリ騎手やR・ムーア騎手、C・スミヨン騎手などを筆頭にした世界の名手たちが集まっています。まさにジャパンカップ。(「ジャパンカップじゃなくてWASJなんじゃないの?」という声は無視します(笑))

ということで今週紹介するのはこちら!!
※ジャパンカップ部分をメインに扱った、この記事の簡略版?的な位置づけの動画はこちら

1989年 ジャパンカップ


躍り出ろ。
お前を知らない者たちの、隙をついて躍り出ろ。
世界を変えるのに3分もいらない。
ワールドレコード、2分22秒2という事件

世界がくる。

2012年 JRA CM The Winnerシリーズ

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生まれ

ホーリックス(Horlicks)芦毛
1983年10月7日 ニュージーランド生まれ

父 Three Legs
母 Malt(母父 Moss Trooper)

父Three Legsはイギリスで走っていた馬。母Maltは不出走馬であるが、曾祖母のFrothは最優秀繁殖牝馬に選ばれたこともある馬で、近親にも活躍馬は多い。
馬名の由来は、イギリスに本社を置く、麦芽飲料「ホーリックス」の商品名そのまま。

2歳時

2歳になったホーリックスは厩舎に入ったが、併せ馬をすれば平均くらいの馬にも遅れをとり、一杯に走らせても1ハロン15秒を切れないという、あまり能力を感じさせるような馬ではなかったため、そこまでの評価は高くなかったとされている。
※ただし、この馬のオーナーが銀行から融資を受ける際、この馬を担保に入れることはしなかったという話が残っているため、オーナーは多少なりとも期待はしていたのかもしれない。

3歳時

そしてこの馬のデビューは3歳、1986年の12月の未勝利戦を2着とした後、翌年の2戦目で初勝利を挙げた。
その後は順番に、下級条件を2着、1着、上級条件で5着、中級条件で6着とし、その後のレースを地元の中級条件レースを1着、オープン競争を1着と2連勝。
最終的に、3歳時の成績は8戦4勝であった。

4歳時

4歳になったホーリックスは徐々に頭角を現し始める。

最初こそ2連敗したものの、その後オープン競争を2連勝、次のレースで重賞初挑戦ながらG2レースを5着とし、次のオープン競争を勝利。
その次のレースでG1に初挑戦。しかし、ここには強敵がおり、ニュージーランドG1を2勝、オーストラリアG1を6勝しているボーンクラッシャーと2着と敗れてしまう。しかし、G1初挑戦やこのレースの距離2000mへの挑戦も初だったことを考えれば、実力をつけていることは明らかだった。

そしてその次、ニュージーランドの出世レースと言われている2000mのG2をあっさり勝利。さらにその次のレースでは前述したボーンクラッシャーを2着に抑えG1初制覇を達成した。
次のレースは4着と敗れてしまうも、4歳時の成績は10戦5勝、内G1を1勝、G2を1勝と飛躍を遂げた年であった。

5歳時

5歳になったホーリックス
さっそくオープン、G3と2連勝、その後のレースを、2着、1着とした後、オーストラリアの競馬、コックスプレートへ遠征へ向かう。結果は2着と敗れてしまったが、この馬の能力はオーストラリアでも通用することを確認した。
帰国した直後のレースは疲れからか、5着、その後のレースも4着、そしてG1を2着とする。
そして新設G1を1番人気で勝利。この頃から日本のジャパンカップを目標に調整を開始し、スタミナ調教や、輸送の隔離状態に慣れさせるために牧場に専用の馬小屋を建てて、そこで1頭で過ごさせたりなどしていたという。

6歳時

2着、2着、5着と3連敗スタートだったが、これはジャパンカップへの調整過程であり、その証拠に、その次の、オーストラリアG1マッキノンSを、ヴィクトリアダービーなどG12勝を挙げていたキングスハイ、オーストラリアG1を5勝もしていたヴォローグ、のちにオーストラリアG1を8勝するスーパーインポーズなどの強豪相手に1馬身差の快勝。この勢いそのままにジャパンカップへ向かう。

1989年 第9回ジャパンカップ

オセアニア地区代表馬としてジャパンカップに出走することが決まり、どの外国馬よりも早く日本にやってきて、南半球所属馬専用の厩舎に、ただ1頭で調整を行っていた。
ほかの外国馬は
4連勝中のイブンベイ(イギリス)
凱旋門賞優勝馬キャロルハウス(アイルランド)
前走で12ハロンレコードタイム2分22秒8を記録したホークスター(アメリカ)
オグリキャップやタマモクロスやトニービンやボーンクラッシャーなどを前年のジャパンカップで破り優勝したペイザバトラー(アメリカ)
など、ホーリックス入れて全7頭、かなり豪華なものであった。
日本馬もこれらに負けない超豪華メンバー。イナリワン、オグリキャップ、スーパークリーク、バンブーメモリー、フレッシュボイス、ロジータ、などなど。
これだけのメンバーが揃っていた、このレースはまさに世界との頂上決戦だったといえるだろう。

全15頭

1番人気 スーパークリーク 武豊
2番人気 オグリキャップ  南井
3番人気 ホークスター   ベーズ
4番人気 ペイザバトラー  マッキャロン

6番人気 イブンベイ    クィン
7番人気 キャロスハウス  キネーン
8番人気 イナリワン    柴田政人
9番人気 ホーリックス   オサリバン

レースが始まると、好スタートを切ったホーリックスを外から交わしたイブンベイが逃げる形。それを追いかけるようにホークスター、ホーリックスは3番手、その後ろ3馬身ほど空いてオグリキャップが4番手、その外並ぶようにスーパークリーク、その後ろキャロルハウス。(その後は映像では映ってないので確認できず)
ホークスターが並びながら4コーナーを回り、直後にホーリックス。オグリキャップやスーパークリークも仕掛け、東京競馬場からはすごい歓声が上がる。
最後の直線、残り400mほどで先頭に立ったホーリックス、その差はどんどん広がっていく。
残り200mで外からグングン伸びてくる馬、オグリキャップがいた。ホーリックスが凌ぐか、オグリキャップが差し切るか。

結果は、わずかに内、ホーリックスがクビ差凌いだ。

1着 ホーリックス
2着 オグリキャップ
3着 ペイザバトラー
4着 スーパークリーク
5着 ホークスター

勝ちタイムは、ジャパンカップのレコードを2.8秒更新する、2分22秒2という衝撃的なタイム。
2頭の芦毛の馬が、枠連2-2で、2分22秒2というトンデモレコード決着という、もうとりあえず、「2」がいっぱいあるね~ぐらいの感想しか出なそうなインパクトの強いレースであった。

ちなみに、日本近代競馬の結晶とも言われたディープインパクトの走破タイムは「2分25秒1」であり、そもそもホーリックスよりも早いタイムで走ったのが、昨年のアーモンドアイ「2分20秒6」とアルカセット「2分22秒1」だけである。
他の2分22秒台の記録も、ウオッカが「2分22秒4」走ったのみで、次に早いタイムはジェンティルドンナとエピファネイアの「2分23秒1」であるととを考えると、このタイムの恐ろしさがもっと良くわかる。(一概にタイムだけで語るのはナンセンスだが、馬場改修前でのこのタイムはとんでもないということは伝わると思う)

また、このレースの通過タイムは
1800m 1分45秒8 当時の日本レコード
2000m 1分58秒0 当時の東京レコード

という、すさまじいハイペースであり、馬場改修前の馬場でこのタイムは、もう時計の故障を疑うレベルであった。
また、このレースの最下位は、キャロルハウスから2秒差をつけられたロジータだったが、同馬の走破タイムは同年のオークスの勝ちタイムを3秒1上回るものだったという、もうほんとに規格外すぎるレースであった。

そして、このレースを勝利したホーリックスだったが、

・ジャパンカップレコードが更新されるのは16年後のアルカセット
・同レースを牝馬が次に勝つのは20年後のウオッカ
・6歳以上の牝馬が次に勝つのは26年後のストレイトガール

ということを考えると、本当に規格外の馬、記録である。

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ジャパンカップ後 6歳時

激戦のあとは、さすがにしばらく休養を取り、前述した新設G1の2年目の開催のレースに出走、これを難なく勝利した。ちなみに、このレースは2回の開催で廃止になっているので、このレースの勝ち馬はホーリックスだけとなった。
その後オーストラリアのG1を2戦するも、5着、3着と敗れ、帰国した後、地元のG1で4馬身差の勝利。
6歳時を、9戦4勝、うち全4勝がG1という成績で終えた。

7歳時

7歳時は全4戦するも、3着、2着、2着、そして最後のコックスプレートで8着として引退。この時のコックスプレート覇者であるベタールースンアップは、同年にジャパンカップを勝つことになる。

引退後

生涯成績 40戦17勝 うちG1を6勝
産駒は全13頭。メルボンルンCを勝った馬やG2勝ち馬などの活躍馬を輩出し、その子供たちにも活躍馬が生まれたため、牝系の子孫も活躍した。その中のスタータイクーンは日本に輸入され、地方ではあるが、今も日本でホーリックスの血を引く馬が走っている。

あとがき

言い訳から入ります、ごめんなさい!どうにも体調が良くなく、頭が回っていなかったので、すっごい長い上にまとまりのない文章になってしまいました。恐らく動画の方はジャパンカップ部分だけにして喋った内容になると思うので、そちらの方が見やすいような気がします。いずれ、この記事にはしっかり修正、加筆を入れて見やすくしたいと思っているので、今はごめんなさい。

レコード決着というと、去年のレースを思い出しますね。2005年のアルカセットから13年間破られていなかったレコードを、アーモンドアイの2分20秒6というとんでもない記録で更新したレース。ですが、今回紹介したホーリックスの衝撃の方がすごいような気がします。
こんな衝撃的なレース、現代で見てみたいですね。これだから競馬はやめられない!

長くなってしまいましたが、今週のジャパンカップも面白そうですね。
東京競馬場と京都競馬場ではメモリアル投票券あるものを発売するようですし、東京競馬場だけですが、ディープインパクト展なるものの開催や、池江泰郎元調教師によるトークショーなど、イベント盛りだくさんです。自分も時間があれば東京競馬場に行こうかな、とも思っていますので、よろしくお願いしますw

また、外国馬がいないジャパンカップってなんやねん!って気持ちはありますが、ジョッキーの方は確実にジャパンカップになっております!どうなっちゃうんだろうね、ジャパンカップ・・・
出走する馬たちには、3代それぞれのダービー馬、マカヒキ、レイデオロ、ワグネリアンが揃っていますし、G1馬でハーツクライ産駒のスワーヴリチャードやシュヴァルグラン(一昨年のジャパンカップ覇者)もいます!また、確実に実力をつけてきているユーキャンスマイルもいますし、もう大変楽しみです!!!ということで、今回はこの辺で、お疲れ様でした!そしてすみませんでした!!!!

(ここまでで4000文字越えでした。全て読んでくださった方大変ありがとうございます。これからはもっと見やすい文章、読んでて楽しくなるような文章を書けるようレベルアップしていこうと思っていますので、よろしくお願いします。

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