【チャンピオンズカップ】秘められた才能 ~クロフネ~ 【競馬】

今週紹介するのは、チャンピオンズカップの前身である「ジャパンカップダート」から1頭紹介します!

クロフネ

父 フレンチデピュティ
母 ブルーアヴェニュー

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生まれ

1998年5月6日にアメリカ合衆国で生まれたクロフネは、2000年の2月にトレーニングセールにて43万ドルで落札され、4月に日本に輸入された。
「非常にいい動きで、古馬のような雰囲気を感じる」と育成担当者が評価し、翌年の2001年のダービーから外国産の馬にも開放されることから、「初年度のダービーを勝ってほしい」という思いを込めて、日本に開国を迫ったペリーが乗っていた艦隊「黒船」に由来する「クロフネ」という名前を付けた。

デビュー(2000年)

2歳8月に名門松田国英に入厩。
そして10月14日の京都芝1600mのレースで松永幹夫騎手を背にデビューするもクビ差の2着に敗れてしまう。
その次の京都芝2000mのレースを好位から抜け出す競馬で0.3秒差のレコード勝利、さらに次のエリカ賞(500万下)も0.6秒差のレコードで圧勝。
その次3走目のラジオたんぱ2歳S(のちのホープフルステークス)では重賞初挑戦。これにはアグネスタキオンやジャングルポケットなどの強力な馬が出走していたが、クロフネそれらを抑えて1番人気に推される。
松田国英調教師は、前走のエリカ賞と同じタイムで勝てると踏んでいたが、なんとそのタイムを0.4秒上回るレコードでアグネスタキオンが勝利し、さらにジャングルポケットにも先着を許した。

3歳春(2001年)

3歳になったクロフネは、ドバイに遠征している松永幹夫騎手が乗れないため、代打の四位洋文騎手を乗せて毎日杯から始動。このレースは圧倒的なパフォーマンスだった。最後の直線、2番手から抜け出して先頭に立ち、そのまま後続に0.9秒差もつける圧勝で重賞初制覇。後半5ハロンを全て11秒台で走りきり、またこの時の勝ちタイムが前走のアグネスタキオンの勝ちタイムよりも2.2秒上回るとんでもないタイムだった。
このレースで弾みをつけたクロフネは日本ダービーを目指すわけだが、この時、外国馬であるクロフネが日本ダービーに出走するには、NHKマイルカップで2着以内に入るか、京都新聞杯か青葉賞に勝利しなければ出走すらかなわないという厳しい条件。これまでのレースから2000mの京都新聞杯かダービーと同じ距離の青葉賞に向かうと思われていたが、なんと選択したのはNHKマイルカップだった。G1であるNHKマイルカップの格を重視したのだ。

そしてNHKマイルカップでは、武豊騎手との新コンビで出走。レースが始まると若干の出遅れにより今までとは違う、14番手という後方からのレースとなる。
平均的なペースで進むレース。最後の直線でのクロフネは10番手で先頭との差はまだかなりある。
残り200m。3番手まで上がってきたが、まだまだ追いつかない。残り100m。本当に届くのか。
ゴール前。そこには半馬身差し切ってゴール板を先頭で駆け抜けたクロフネがいた。

そして、G1馬の称号を引っさげて、外国産馬が初めて日本ダービーへ向かう。

日本ダービー。アグネスタキオンこそ屈腱炎で引退してしまったが、皐月賞2着のダンツフレーム、大きな出遅れから3着まで巻き返したジャングルポケットがおり、クロフネvs皐月賞上位馬という構図となった。1番人気はジャングルポケット2.3倍、2番人気クロフネ3.0倍、3番人気ダンツフレーム6.1倍。

レースは、テイエムサウスポーの大逃げ。重馬場ながら、1000m58秒4というとんでもないペース。9番手にダンツフレーム、ジャングルポケットが12番手、その後ろにクロフネといった隊列。1度は人気3頭が並ぶも、3コーナーを過ぎたあたりでダンツフレームとクロフネが仕掛ける。
最後の直線、クロフネは馬場の中央から追い出すもいつものような伸び脚はなく、その外から来たジャングルポケットとダンツフレームに抜かれていき、5着と敗れた。
1着のジャングルポケットは2着のダンツフレームに1馬身半差つける勝利だった。

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3歳秋

夏の休養を経て、こちらもこの年から外国産馬に2頭の出走枠が設けられた天皇賞秋への出走を目標に調整。その前哨戦には、ダンツフレームや、札幌記念でジャングルポケットを破っていたエアエミネムなどが出走する神戸新聞杯が選ばれた。鞍上は蛯名正義騎手。
レースは上がり最速をマークするも、スタートの躓きやスローペースで折り合いを欠いたことから3着と敗れてしまう。

そして次のレースには予定通り、天皇賞秋に出走登録を行ったが、クロフネよりも賞金を持っていたアグネスデジタルが直前になって急遽登録したことで、出走枠がそのアグネスデジタルとメイショウドトウで埋まってしまい、クロフネの出走ができなくなってしまった。当時のアグネスデジタルはダートのマイラーと見られており、ほぼ勝ち目のない馬とされていたため「ほぼ勝ち目のない馬がクロフネの可能性を摘んだ」と、アグネスデジタル運営には批判の声が上がった。
出走できなくなったクロフネは「せっかく仕上がっているから走らせよう」ということで、同じ週の武蔵野Sに出走。鞍上は再び武豊騎手。
このレースはとてつもないレースだった。外枠の15番からスタートしたクロフネは、初ダートとは思えない行きっぷりで中団好位につける。3コーナーから進出を開始し、最後の直線ではもう先頭に立つ。直線も長くて坂がある東京競馬場でこんなレースをしたら大敗するのが当たり前、といったようなレース展開だったが、そこからさらに突き放して2着馬に1.4秒差、今までの記録を1.2秒更新するレコード勝利だった。

そして翌日、クロフネの出走権を潰してまで天皇賞秋に出走したと言われたアグネスデジタルは、なんとあのテイエムオペラオー相手に1馬身差つける大金星を挙げていた。批判を結果で吹き飛ばすスタイル・・・かっけえなあ。

ジャパンカップダート

1番人気はクロフネ。単勝1.7倍という圧倒的な人気を集めた。2番人気はアメリカから来た実力馬リドパレス3.5倍。
史上最強のダート馬と言われるこの馬だが、さすがにこのレースを見せられたらそうとしか思えない。
クロフネはスタートをやや出負けするような形で後方からのスタートになる。が、クロフネは2コーナーを回る瞬間から番手を上げていく。言うなれば2角マクリである。3コーナーでは3番手まで進出し、4コーナーで持ったまま先頭に立つと、最後の直線ではさらに突き放して、最終的には前年の優勝馬2着ウイングアローに1.1秒差つける圧勝。世界レコードでの勝利だった。
あまりにも強い勝ちっぷりだったので「日本には白いセクレタリアトがいる」とすら言われた。

その後

出走しないことが発表されていた有馬記念だったが、人気投票でテイエムオペラオーに次ぐ2位に選ばれた。
翌年にはドバイワールドカップやブリーダーズカップクラシックへの出走が予定されていたが、右前浅屈腱炎により引退。前述のジャパンカップダートが現役最後のレースとなり、種牡馬入りすることとなった。
翌年、JRA賞最優秀ダートホースに選ばれた。

種牡馬として

フサイチリシャール(朝日杯FS)
スリープレスナイト(スプリンターズS)
カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)
ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)
アップトゥデイト(中山グランドJ、中山大障害)
クラリティスカイ(NHKマイルカップ)
アエロリット(NHKマイルカップ)


ブルードメアサイアー(母父)

ステファノス
メドウラーク
アドマイヤミヤビ
ノームコア
クロノジェネシス
ハヤヤッコ
パッシングスルー
リオンリオン

まとめ

実はこのクロフネ、社台スタリオンステーションで見たことがあります。柵越しのディープインパクトと仲良く併走した可愛らしい馬、という印象でしたが、レース映像を見てビックリしました!この馬こんなにつっよい馬だったのか・・・
何かのテレビ番組で武豊騎手に近寄っていくような映像があったり、そもそもおっとりしているような馬だったというようなコメントがあったりと、大物感あふれながらも可愛いとかそんなのズルいじゃん・・・

今はチャンピオンズカップという名称で行われていますが、その前身となったレースでは他にもカネヒキリやエスポワールシチーなどの名馬が走っているので、ぜひ調べてみてください!
また、今年のチャンピオンズカップも、チュウワウィザードやクリソベリル、インティやオメガパフュームといった有力馬がたくさんおり、楽しいレースになると思うので、要チェックですね!
ということで、今回はこの辺で。じゃあね!

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