今回はLeo/needのワールドリンクイベント「あの日見た夜空は、いつかの未来へ」が銀河鉄道の夜すぎたので・・・?ってなことで、ストーリーをまとめつつ、好きだったところなどなど語っていこうと思います!!
ただ語るといってもなかなか難しいものがあるので、ひとまず「良かった点」と「微妙な点」、そして一部深掘りしたくなったらしてみるというような感じで進めていきます!
そして注意として、当記事は当然ながらプロセカストーリーについてガンガン触れるので、ネタバレ注意です!
ストーリー興味ないぜ!とか、ストーリー見るのちょっと億劫になってる方はぜひストーリーを全部見てからこの記事に戻ってきてください!
あらすじ
デビュー曲のバーチャル・シンガーバージョンが局所的にバズり、喜び盛り上がる一歌達。これからプロとして一緒に頑張りたいと意気込んでいると、セカイに新たな場所が現れて……?
公式のあらすじから引用
描き下ろし楽曲(ではないけど、まあアナザーカットはこれだし・・・)
作詞・作曲:*Luna 様
イベントストーリーまとめ
ついにプロデビューを果たしたLeo/needの4人。
4人のデビュー曲と同時に投稿したミクバージョンが多くの人に見てもらえたこともあって、Leo/needの名前はかなり知れてきているようでもあり、
また街頭ビジョンに映し出されたこともあって、改めてプロになった実感を得て、これから頑張っていく決意を固める4人でした。
咲希チャプター
セカイで、ルカやリンとデビュー曲のレコーディングの話をしていると、
どこからか電車が停まるような音が聞こえてきます。
みんなで見に行ってみると、そこには、今までは見たことのない駅と電車がありました。
そして、辺りを手分けして探すことにした3人。
電光掲示板は壊れているのか何も表示されず、また電車の方にも行き先は書いていない様子です。
咲希が自身の存在をアピールし始めると、咲希の頭の中に過去の記憶が映し出されます。
それはかつて、ようやく学校に戻ってこれた咲希だったけど、前みたいに仲良くできなかった頃の記憶。
そして、穂波のことを想ってなんとか諦めようとした時の記憶。
そして咲希は、そんな昔の記憶に、その頃の自分を安心させるような力強い言葉をかけるのでした。
そして気付くと、咲希の様子を心配したリンやルカに声をかけられている状態で、
咲希は、今見ていた夢みたいなものの話をします。
そんな話をしながら涙を流す咲希を心配するルカに対して、今はみんなと一緒にいるから大丈夫だと力強く返した咲希。
そして、これからも4人でならこの先も進んでいけると、強い気持ちを持ったところで、咲希チャプターはおしまいです。
穂波チャプター
CDショップに来た穂波は
かつてトラウマの原因となった、中学時代のクラスメイトを見かけます。
そして思わず隠れてしまった穂波。
かつてのクラスメイトたちはLeo/needの事を話していて、
またよくないことを言われちゃうんじゃ、と不安になった穂波でしたが、
むしろLeo/needを認めるような言葉だけが聞こえてくるのでした。
そして練習の時も、その時の自分の振る舞いのことを考えてしまっていることを、いつもとドラムの音が違っているとメイコに見抜かれてしまいます。
そして穂波は、もっと強くなりたいのに、その自分の行いを『弱い』と思って悩んでいることを話しました。
それでもメイコは、ちゃんと一歩ずつ強くなってる、焦らないで頑張ればいいと励ましの言葉をおくり、
気分転換にと、新しくできたセカイへと穂波を連れて行くのでした。
そうして駅にやってきた穂波が向かいのホームに見つけたのは
中学時代、気にして声をかけたくれた一歌と、それを遠ざけてしまった穂波の姿でした。
それを見た穂波は、一歌にあんな顔させたままでは駄目だと、向かいのホームへ走りますが、
一歌の姿は見当たりません。
それでも穂波は、自身の本当の想いを叫びます。
そして向かいのホームを見てみると、笑顔になった一歌の姿が見えました。
そんな穂波の行動から、改めて穂波はちゃんと強くなっているとメイコが話し、
穂波は、みんなと一緒に進むためにもっと強くなる覚悟を決めたところで、穂波チャプターはおしまいです。
志歩チャプター
ライブハウスでバイトをしていた志歩は
かつて自身を引き抜こうとしていたバンドの二人と出会い、デビューのお祝いの言葉をもらいます。
そしてあの出来事があったから、今こうして4人でいられると感謝をする志歩でしたが、
仮に志歩がLeo/needから離れていったとしても、そう簡単には離れてなかったのではないかというイオリ。
バイトの帰り道にそんなやり取りを思い出しながら、改めて”4人で音楽をやりたかった”ということを自覚した志歩でした。
そして、実はその会話を聞いていたカイトから、セカイに新しい場所ができたということを聞き、志歩も駅にやってきます。
そして駅のスピーカーから聞こえてきたのは、志歩が本気で音楽を始めるきっかけをくれた曲でした。
そこから、音楽に自分の道を進んでいいと教えてもらったのに、誰かと組むのは向いてないって強がっていたこと
だけど、一歌と咲希と穂波が覚悟をしてくれたおかげで、一緒にプロになれたこと
そしてその、プロの道を進んでいく覚悟を決めました。
すると、今まで閉まったままだった電車のドアが開きます。
それでも志歩は、みんなと一緒に行くという強い想いから電車に乗ることはせず、
そのまま練習に戻っていったところで、志歩チャプターはおしまいです。
一歌チャプター
ミクに新しくできたセカイのことを聞いた一歌が駅にやってくると、
どんな想いからこの場所ができたんだと思う?という問いをミクからされます。
するとどこからか足音が聞こえてきて、
昔の自分たちによく似ている子供達の会話を聞きます。
そして、その会話にあった”みんなと一緒に、どこまでも”という言葉に、思うところがある一歌。
そして、このセカイができた想いは”みんなと一緒に、進んでいきたい”というものであると気付きました。
そして、みんなと一緒にもっと前に進めるように頑張ろうと決意したところで、一歌チャプターはおしまいです!
エンディング
そしてついにLeo/need4人で新しくできた駅にやってきました。
閉まっていたドアも開き、
不安な気持ちも抱えながらではありますが、電車に乗り込むことを決意します。
ミクたちも誘う咲希ですが、まずは先に4人で見に行ってみてという返答を貰ったことから
4人で電車に乗り込みました。
そして4人が行った後、メイコが駅に小さな芽を見つけたところで、ストーリーはおしまいです!
イベントストーリーの良かった点
やっぱこのイベントの第一印象は・・・
どこ行くね~ん!!!!
っていうの以外ないわ!!!!!!!!!!!
Leo/need、どこか行っちゃうの?(アフライですぐ戻ってきたことが明かされてたけど)
なんてことを思ったイベントの、まずは好きなところから
咲希チャプター
今までも表現されてきたことではありますが、咲希というキャラは、今の姿からは想像できないほどに色々なことを我慢させられてきたキャラで、
みんなといられたはずの時間を失いこれまで過ごしてきた時間も失くなってしまうような思いを抱えて、そうして辛かった時期を乗り越えて、
やっと戻ってこれたと思ったら、
戻る場所が無くなっていた。
そしてこのギクシャクしてた頃の4人の関係性という部分の描写は、メインストーリー以外ではそこまで強くされてこなかったように思います。
当然、咲希にとってこれらの記憶というのは、今では過去の話ではあります。
それでも『No seek No find』で語られていたような思い出すのすら辛いものもあったわけで、その辛い思い出をメインストーリーから少しずつ『雨上がりの一番星』や『No seek No find』や『君と紡ぐPrecious memories』などを代表とするような話の中で、辛く暗い過去を背負った自分に対して「大丈夫だよ」と認めて受け入れてあげられる、和解できるようになっていったのが咲希の今までのストーリーだったような気がします。
そして咲希にとって、最後の辛い思い出である”戻ってこれたのに、4人がバラバラになってしまっている”というものにも、
今回「大丈夫!」と、言葉をかけてあげられるようになった。
咲希の辛かったいくつもの思い出を、一つずつ優しく包み込むように認めてあげてきたようでもあったこれまでのストーリー、そのストーリーの最後のピースが嵌ったようでもあったこのシーンは、大変気持ちがいいと同時に強く感動するものだったなぁと思います・・・!
そしてここからは、辛いことがあったとしても”みんながいる”ということでどこまでも頑張れてしまうであろう咲希と、そんな姿に他の3人が支えられることもあるんだろうな、なーんてことを思ったりもして。
このさきのLeo/needにも期待が膨らみますね!!
穂波チャプター
そして咲希チャプターと同じく、メインストーリー以降ほとんど登場のなかった、穂波の中学生時代の同級生。
そんな同級生たちからLeo/needを認めるような声が聞けたのは、”変わることができた穂波”というのの肯定とも捉えられるようでもあって、非常に良かったなと思います。
そして、そんな場面に遭遇した穂波が思うのが”弱い”という自責であったというのも、また穂波の”強さ”の表現として良かったなという風に思いましたね・・・
元々穂波の持っている大きな優しさに加えて、新たに手に入れた強さというのは、”数多ある選択肢の中からより良いものを選び取ろうとできる”というものであり、その強さが自分にも適用されるからこそ、隠れるという選択を取った自分に対して”弱い”という自責が出てくるという構造。
それぞれ反対の意味が同居しているこの構造が、個人的にはもうたまらんポイントでしたw(どういう視点?w)
しかも穂波のサイスト後編では、ストーリー本編にもあったように一歌に対しての気持ちを言葉にできた穂波が、一歌に対して”素直にそのことを伝えて謝る”のではなく、”お弁当を作ってきて一歌に振る舞う”というものであったのがめちゃくちゃ良かった・・・
素直にそのまま伝えるという良さも確かにあって、なんならプロセカにおいてはむしろそっちがスタンダードなんですが、その行動に関して穂波は”自分がスッキリするだけ”という視点を持ち合わせていることが何より素晴らしく、配慮の及ぶ範囲の広い穂波らしい優しさであり強さの形であることにすっごい感動しました・・・
この行動も、多分これっきりっていうことじゃなくて、これから先も色々な形でみんなへの感謝を返していくんだろうなっていうのが控えめに言っても最高すぎる・・・
また、小学生の頃にも一歌が穂波を助けてくれた時のお礼にもお弁当とクッキーをあげていて、その頃と今の一歌が同じセリフを言っているのでもうボロボロ泣いてましたwwwww
変わったことがあったかもしれないけど、今も昔も一歌の気持ちは変わってないことを表すかのようなセリフ。
これはズルいって・・・
確かにサイスト的内容なんだけど、気持ちは完全に本編な感じで、もう穂波の良さをモロに喰らった感じでひたすら最高でした・・・!!!
志歩チャプター
プロデビューをしてもなお、ライブハウスでのバイトを続けている志歩の様子が見れ、この義理堅さが志歩らしくて非常にいいワンシーンだったように思います。
そんな義理堅い志歩ですから、この先プロとして忙しくなっても、バイトをやめるということを志歩側から言い出すのは無さそうな気がしないでもない・・・(言うにしてもかなりギリギリなんじゃないかって気がする)
この辺り、ライブハウスの店長側からの申し出でバイトを辞めるようなストーリーないしサイストが起こりそうな気がしますが、どうでしょうね・・・
その辺の展開も楽しみ。
また、個人的に最推しサブキャラであるイオリがお祝いの言葉を言いたがっていてくれているというのが、個人的にはもう大歓喜でしたw
でもそのイオリが言ったのは「そう簡単に離れてなかったんじゃないかな」という、あまりにも温かい言葉であり、どんな道を辿っていたとしても4人に戻っていたかもしれないという、とんでもない熱い言葉で・・・
もうね、マジでそうなんよな!
仮に一回志歩が離れてたとしても、他3人は3人で志歩を思い続けて腕を磨いて、いつでも志歩が戻ってこれる環境を作り続けるような気がしてならないんよ!!!!
そして志歩の、”自分の道を進む”という決意をしたのに、そして”4人がいい”と思っていたのに、その道から自ら遠ざかっていっていた、強がっていたことを自覚して、そして今進んでいる道が自分の望んだものであることを自覚した志歩は
めっちゃ興味湧くような電車の扉が開いたのに、なんの迷いもなく当たり前に「――乗らないよ」って、”みんなと一緒に”って!!!!!
セリフ、イラスト込みで、あまりにかっこよすぎるでしょ・・・!
咲希とかだったらちょっとだけ!とかいいながら乗っちゃいそうでもあるw
(まあでも多分ギリギリのところで咲希も乗らないんだろうけど!)
志歩チャプター、今回のWLイベでダントツ好きなチャプターでした!!!!!ありがとうございます!!!!!
ちなみにサイストの方も最高で、穂波のサイストは後編が凄まじく良かったのですが、志歩のはどっちも超すごい好きでヤバかったです。(てかまずイラストが一番好き)
前編では、ストーリー本編でも会っていたイオリとミオに遭遇していて、STANDOUTもプロとしての苦悩みたいな話が聞けます。
何回でも言うけど、サブキャラ最推しはSTAND OUTなので、そのSTAND OUTのストーリーが垣間見れたのは本当に嬉しかったです!!!
また同じく友達同士でバンドを組んでいる者同士のイオリと志歩の会話なんですけど、これを照れずに真正面から志歩が言ってるっていうのがもう、なんかもうね!www
一歌や咲希や穂波の前じゃ絶対照れるのに、他では誇らしげに言えるのがもうさ、Leo/needへの愛が深いんだよな!!!!!
ツンデレとはまたなんかちょっと違うんだけど、これが志歩の魅力だよな、もうホント最高なんだよなLeo/need!!
そして後編では、いつものわちゃわちゃLeo/needが見れて、前編と後編とで、個人的にもうたまらんすぎるサイストでした・・・
一歌チャプター
一歌チャプターの何より好きなところは、前編のタイトルである『君のすごいところ』というもの。
これは明らかにミク視点の言葉であり、”一歌”ではなくミクの曲で二人称としてよく使われている”君”っていう言葉をチョイスしているところがなんとも粋だなと、最高です!!!
考察
今までしてきた考察
もうね、恥ずかしいよ!!!!!wwwww
全然違うじゃん!!!!!!!!!
なーにが「セカイ増設型」と「セカイ拡張(延伸)型」だよ・・・
今回のレオニの空飛ぶ電車はどっちだよ!!!!wwwww
はぁ・・・www
ってことで、ずいぶん説得力はなくなってしまった気がしますが、それでも気を取り直して、1から考察をし直していきますよ~。!
志歩のチャプターで扉が開いたのはなぜか
これはシンプルに、志歩チャプターでは、志歩が”進むだけ”という覚悟を見せた時にドアが開き、
そして一歌チャプターで”みんなと一緒に、進んでいきたい”という想いを自覚した一歌が、
エンディングでは4人でいる時に扉を開けたというところから、”進む”という能動的な想いに反応して開くという考えでいいのかなと思います。
少なくとも穂波チャプターに関しては”4人で進むためにもっと強くなろう”という、”進む”というよりは”強くなる”という方に軸が置かれているっぽい言い方でしたし、
咲希も、”4人ならこの先も進んでいける”という、想いというよりは自信って感じがします。
また、もしかしたら志歩は仮に扉が開いたとしても他3人を置いては乗る気がなかったという、身一つでも、それではもう一つじゃない(もう一人の夢ではない)という想いだったからこそ、逆にそれはもう実質4人じゃんってことで、一歌と同じ”4人で進む”という想いに反応して開いたという話もあるのかもしれないと思ったりしましたね。
ワンダーランズ×ショウタイムに現れた船が、ワンダーランズ×ショウタイムそのもののメタファーであったように、この電車もLeo/needそのもののメタファーであることを別の形で表現したのがこのシーンでもあるのかなという風にも少し考えていますが、どうでしょう・・・
Leo/needもセカイ拡張型っぽくて・・・
かつての考察では、ニーゴとワンダショのセカイはそれぞれ1人の想いから生まれたものだから、扉や船の先は他キャラ3人のセカイが新たに増設されるのではないか、
そしてレオニ、モモジャン、ビビバスはすでに4人のセカイだから、そのセカイが広がっていくように拡張されていくのではないか、という予想をしていましたが・・・
線路で繋がっているとはいえ、今回できたのは明らかに拡張よりは増設っぽい、ワンダショの船とほとんど同じ要素を持つものでした・・・
また、WLイベントの残り半分、モモジャンとレオニとバチャシンに関しては、達成目標よりかは継続目標っぽいから、なにかを育てる系なんじゃないか?みたいな予想をしてたのですが
余裕でどっかにたどり着く系の線路でした・・・
しかもLeo/needに関しては、具体的な目標は今まで出てきてなくて、”線路の先に辿り着く”ということがどういう意味になるのかの推測すらできない・・・
えー・・・、これは考察ではなく、考察できないという降伏宣言です・・・w
何かいいアイデアがあればください・・・w
銀河鉄道の夜から見るLeo/needのこれから
Leo/needは、星というものが一つテーマとしてあるユニットであり、そのユニットの物語に駅と電車が出てきたんだったら、やはり『銀河鉄道の夜』を意識しないわけにはいません。
ということで、青空文庫さんの方で全文読んできました。
当然Leo/needのことを意識しながら読んでいるため、こじつけっぽい関連のさせ方をしてしまっている節はあるのでしょうが、それにしたって重ねてしまいたくなる部分があります。
「あなた方は、どちらへいらっしゃるんですか。」
銀河鉄道の夜 八、鳥を捕
「どこまでも行くんです。」
る人 (青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html)より
(上が赤ひげの鳥を捕る人、下がジョバンニのセリフ)
カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草のような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込まれてしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。
銀河鉄道の夜 九、ジョバンニの切符 (青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html)より
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈でさあ、あなた方大したもんですね。」
”どこまでも行く”と”行けるところまで行ってくる”という言葉だけ見れば、その中身・意味はほぼ同じと言えると思いますし、
「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」ジョバンニが斯う云いながらふりかえって見ましたらそのいままでカムパネルラの座っていた席にもうカムパネルラの形は見えずただ黒いびろうどばかりひかっていました。
銀河鉄道の夜 九、ジョバンニの切符 (青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html)より
”一緒に行こう”という言葉に応えてくれないという点においても、類似しているように見えなくもないとも思えるかなと。(これは結果普通に戻ってきてるし無理やりかなぁ?w)
そして以上の事柄(セリフ)と、そして銀河鉄道の夜の主人公が”ジョバンニ”であることから、”ジョバンニ”はそのまま主人公であるLeo/need、その友人の”カムパネルラ”をミク達と考えられるような気がする、ということを前提に、これからのストーリーの展開の予想を3パターン用意してきたので、少しばかり語ろうかなと。
まずは銀河鉄道のめっちゃくちゃざっくりしたあらすじから
と、その前に銀河鉄道を通してLeo/needのストーリーを見てみると言ったって、銀河鉄道の夜を読んでないことにはなんのことやらだと思うので、本当にざっくりしたあらすじだけ。
青空文庫(インターネット上のサイト)でタダで読めますし、プロセカとか関係なく、色々思わされるところのあるいい作品なのでぜひ読んでみてください!!→https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html
学校でいじめられている”ジョバンニ”は、ふと気づくと銀河を走る鉄道に乗っていて、そこには唯一の友人である”カムパネルラ”がいた。
二人で銀河をめぐる旅をする中で、ジョバンニは”ほんとうのさいわい”というものについて考えを深めていくが、途中でカムパネルラは姿を消してしまう。
そして現実の世界に戻ってきたジョバンニは、カムパネルラが命を犠牲に人を救ったという事実を知る。
みたいな話です。
まあかなりざっくりですし、そこに関わる心情描写を一切消しましたが、今から語る内容としてはこれで十分なのでまあこんなところで。
説① 実はミクたちの方がジョバンニ説(いきなりひっくり返してごめん!w)
さて、早速本題の今後の展開予想について、可能性が低いと思う順に1つ目から。
それは、Leo/needの4人がセカイに対してのアクセス権を失う(卒業)し、新ユニットたちに”教室のセカイ”が引き継がれるというもの。
レオニに限らず、仮にそれぞれのユニット4人がこのまま夢を叶えて、そして生涯を終えていった場合のミクたちはどうなるのかという視点で考えた時に、ひとまずはセカイが無くなることはないと仮定します。
すると、最後まで”セカイ”という鉄道に最後まで乗り続けるのはミクの方となりますよね。
銀河鉄道の夜において、最後まで鉄道に乗り続けたのは主人公であるジョバンニの方でしたが、“自身の人生“というものに先に結論を付けてやり切ったのはカムパネルラの方でした。
つまりこの視点で語るなら、自分の想いを見つけ、進むべき道を明確にし、行動としてやり切るユニットたちの方がカムパネルラであり、電子の歌姫とも言われるその性質からも考えられるこれからどこまでも行ける切符でこれから先の未来の行末を見届けられるジョバンニこそがミクであることになります。
サイドストーリーで、ルカが言った
「……たしかに、どんなことにも『お別れ』はあるわ」
「だから、いつかここを離れる日も ないとは言い切れない……」
「でもひとつ言えることは、 この場所がなくなってしまうことはない、ということね」
というセリフを見ても、セカイは残るとしても4人がこのセカイに来れなくなるかどうかには言及がなく、また何百年経とうとセカイ自体は未来永劫残ると仮定しても矛盾は起こらないように思います。
ただ現行ユニットがいなくなれば、それぞれのセカイのミクの物語は終わってしまうから、今度は新たに別のキャラクター(新ユニット)がそのセカイの持ち主となって、新たに物語が展開していく。
そしてそのゲームのタイトルが“プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク“であり、初音ミクの物語として成立するという展開。
ただまあこれは物語としてあり得なくはないですが、商業的に展開されているゲームにおいて、”それぞれのユニットごとのミク”とされてたものが、別のユニットのミクでもあるようになることの反発(不利益)が大き過ぎそうなので、流石にないかなと。
またこのパターンだと、新ユニットが来ても、ミクが主人公のゲームということになって、あまりに物語の視点が大きく変わってしまいすぎる問題もあるので、まあこれは二次創作で誰か書いてみて、くらいの予想ですw
ただミクたちが1回目に一緒に電車に乗らなかったことや、行き先も分からない電車なのに「もし困ったこととか、悩むことがあったら、私達がいつでも助けに行くから」っていうならむしろ最初こそ一緒に乗ればいいじゃんと思うようななんとも的を射てないようなミクの返答、サイストで”卒業””お別れ”という言葉が出てきたり、なんとなくいつかはさよならが来ることを示唆するようなシーンが多かったこと自体はかなり引っかかります。
ということで次が、素直にLeo/needたちがジョバンニ、ミクたちをカムパネルラであると見た場合。
説② 普通に主人公のLeo/needがジョバンニで、ミクがカムパネルラでしょ。
これはそのまま銀河鉄道の夜をなぞるように、ミクたちは他でもないLeo/needの幸せのために行動し続けてくれていて、今ではないものの、いつかはLeo/needに会えないところへ消えてしまうのではないかというもの。
この説が正しいと仮定すれば、「——どんな場所にたどり着くんだろうね」とミクたちが言っているように行先も分からない電車に乗る4人に向けて、
“私達(つまり現実世界のミクたち)が助けに行く”と言い切れる理由にも納得がいきますし、
サイストのルカがなんとなくお別れを否定しきってはくれないような態度にも説明がつきます。
だけどそんなのあまりにも悲しすぎる。
ということで推したいのが、”銀河鉄道の夜をなぞりながらも、やっぱり誰もいなくならないハッピーエンドを目指している”というもの。
説③ 誰一人だって欠けちゃいけないのがLeo/needだろ!!!!
銀河鉄道の夜では、現実に戻ったジョバンニは唯一の友人であるカムパネルラの死を知ります。
自分はこれを読んだ時、本当にこの先ジョバンニは幸せに生きていけるのかということが疑問で仕方ありませんでした。
確かにジョバンニは銀河を旅する中で、”ほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない”と言っており、それだけの精神的な成長をしたんだと思います。
しかしそのような、自分の命を犠牲にして誰かを助けたカムパネルラの行動は、ジョバンニの孤独を決定的なものにしてしまったようにしか思えなかったんです。
逆に言うなら、最後にカムパネルラと一緒に居るシーンが見れたらどれだけ良かっただろうかと思った。
もしこの銀河鉄道の夜をLeo/needのストーリーがなぞっているんだとしたら・・・
やっぱり誰か一人でも欠けたらダメなのがLeo/needのストーリーやろがい!!!!!!!!!(圧)
って感じがします。
一歌や咲希や穂波が志歩を一人にしなかったように、誰も一人になんかしないのがLeo/needだと。
”ずっと一緒”を実現するのがLeo/needだと。
志歩が先に乗らなかったのも、ジョバンニよりも先に鉄道に乗っていたカムパネルラ的符号が付いてしまうのを避けているようにすら見えて、これだけ露骨にモチーフにされているように見えるのに、銀河鉄道の夜とはわざと違う流れにしているような気がしないでもない・・・(まあこじつけくさすぎるけどね)
また一説によれば、銀河鉄道の夜に出てくる”カムパネルラ”の名前は、哲学者”トマソ・カンパネラ”から来ているとも言われており、その人物の幼名は”ジョバン・ドメニコ・カンパネラ”で、登場人物の”ジョバンニ”と”カムパネルラ”の二人の名がどちらも入っているという話があるそうです。
また作者の宮沢賢治は草稿を見るとこの二人を混同しかけていたなんて話もあるそうで、ジョバンニとカムパネルラの同一性に関しては一考の余地がありそうな感じがします。
そしてプロセカにおいては、かつて『Resonate with you』の時に開催されていたガチャの名前が『4=1』となっていたように、このLeo/needというユニットも同一性を非常に重視しているとも考えられる気もして、ここもまた類似ポイントかなとも思っていたりします。
そこで
Leo/needは、Leo/needという列車に乗っているジョバンニであり、自身の想いから先に旅立ててしまうカムパネルラでもある。
セカイのミクたちは、セカイという列車に乗っているジョバンニであり、最初からLeo/need4人の友人でいてくれたカムパネルラでもある。
なんて言い方をしてみたりすると。
このLeo/needのストーリーでは、ジョバンニはカムパネルラで、カムパネルラがジョバンニで、同一のものと再定義したものなんじゃないか。
だからこのセカイのカムパネルラはジョバンニを決して一人にしないし、そもそもこのどちらもが揃ってないとダメ。
このLeo/needのストーリーというのは、銀河鉄道の夜をなぞりながらも、終着点をとことんハッピーなものにする(幸せを求めるなら、創作上はとことんまで幸せにしたらいいじゃないかという、ある種のアンチ銀河鉄道の夜)というところがテーマ・そしてゴールに設定されているのではないか!?みたいな、かなりぶっ飛んだ過程からおもんないところに着地した予想を結論(第一候補)とさせていただきます!!w(ホントかなぁ・・・w)
もしかしたら銀河鉄道の夜のカムパネルラをなぞるように、ミクたちが一回消えてしまうけど、Leo/need4人の想いからミクたちが帰ってくるみたいな話もあるんじゃないかな、とかの妄想もしてますねw(「さよならドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」みたいな展開)
本当に正直ぶっ飛んでるという自覚はありますし、ただ”ハッピーエンドがいい”をちょっと壮大に言ってるだけのような気もしますが、まあこんな感じで銀河鉄道の夜から見るLeo/needの今後の予想を終わろうと思いますw
半分銀河鉄道の夜とプロセカをあわせた感想文みたいになってるけど、さすがに”星がテーマのユニットで電車出した”んだから、銀河鉄道の夜を全く意識してないのはありえないと思うので、当たらずも遠からずみたいな話ができてることをめちゃくちゃ祈ってますw
違ければ違うだけ恥ずかしいのでねw
イベントストーリーの微妙な点
イベランしてみて気付いたんだけど、イベランしてるとイベスト読む時間がイベント期間中に取りづらいのって結構欠陥じゃない?(今更すぎる)
イベントを最も時間(やお金や労力)をかけて楽しんでいるとも言えるイベラン勢が、一番イベストを読むのが難しい環境になってしまうというジレンマがすごすぎる問題はちょっと考えてもいい気がするなぁとは思いました。
また単純に、イベント終わったと同時に1からストーリーを読んでも、初回のアフターライブに間に合わず、イベント終了直後に行われる場合のアフタートークにも間に合わず、描き下ろし曲がプレゼントボックスに送られてきてネタバレを食らうという踏んだり蹴ったりな状況であることにようやく気付いた。
イベント終了を1時間早めて、アフターライブとアフタートークはそのままとかどうですか?(ただ『OVER RAD SQUAD!!』みたいな超長尺イベントだとそれでも足りないけど)
まとめ
今回のストーリーは全体を通して、本当にずっといい話で、目が潤んでいたような気がします。
個人的には、WLイベントの中でも最高の内容だったんじゃないかなと!(Leo/need推しだから補正かかってる説は大いにある)
他との比較を抜きにしたって、今回のイベントストーリーを見たことで今まで以上にとんでもなくLeo/needが好きになりましたし、その中でもやっぱ志歩の好きになり度合いの上がり方は尋常じゃなくてヤバかったです・・・
穂波もヤバかった・・・
そして今回のガチャは34連時点で一歌と咲希と志歩の3人が揃ったので、そこから仮天井で穂波を交換してコンプしました!
んでそこから慌ててマスラン上げて
一歌のイベランを・・・www(あれ?)
昔イベランにチャレンジした時は大変悔しい思いをしたので、そのリベンジが果たせて良かった!!
正直この400位狙いを取りこぼしたのが完全にトラウマで、結構キツかったけど、これでトラウマ払拭!!!
これからはこの称号をつけていこうと思います!!!
やっぱ一歌最推し、そしてレオニ推しとしては、”4″という数字も一歌自身も同時に拝めるイベント称号なんてこれ以上ないですからね!!!
ガチャで4人揃えられなかったら多分イベランしてなかったので、自分のガチャ運にも恵まれたなと思います。マジで嬉しいw
ちなみに28時間連続で叩く→9時間睡眠→10時間叩く→6時間睡眠→5時間叩く→5時間叩くみたいな感じで動いていて、だいたい7炊きと5炊きが半々くらい。
27000クリスタル相当のアイテムと、38000クリスタルくらいが消し飛びました!
いや~、そこまで無理もなく、でも達成感は得られるくらいの苦労で、本当に400ランがちょうどいいイベントで良かったなとも思いますね!
いつかは100ランなんて夢も見たいところですが、自分はそもそもそこまで称号への執着がないので、まあよほどのことがない限りはやらないかな、貯アイテム期間開始ですw
そしてストーリー本編に関して、今回はイベスト、サイスト、アフライ全てを通して”お別れ”や”さよなら”や”最後”という、どこか物語の終わりを感じさせるようなものだったのがとても印象的で、どこかふわふわ落ち着かないような会話が多いという感想を持っています。
そんな印象を持たせた今回のイベントストーリーの最後は4人が電車に乗ったところで終わっていて、その後はどうなっちゃったの!?なんてちょっとヤキモキさせられましたが、普通に一周して帰ってきただけなんか~いwwwと拍子抜けしてしまいましたwww
とはいえ、どっちにしろ終わりが近いということの示唆でもあるんですかね・・・
もう既にすごい寂しい気持ちになってます・・・w
また、ずっと読もう読もうと思っていたけど読めていなかった『銀河鉄道の夜』を読むきっかけをくれたこのストーリーには本当に感謝です。(マジでめんどくさがりだから、こういう強いられるなにかがないと読めないw)
ただそんな今回読んだ『銀河鉄道の夜』に関しては、主人公ジョバンニに対して、先程も述べたような、”カムパネルラの死は、ジョバンニにとって孤独を決定づけてしまったのではないか”という、なんとも言えないやり切れなさを持ちました。
ただLeo/needのストーリーが、もし『銀河鉄道の夜』をなぞっているなら、このやり切れない気持ちを晴らしてくれるのではないかと、そんな風にも思っています。
プロセカ内のキャラクター達が想いを重ねていくように、見ている側もそれぞれのユニットに想いを重ねていけるというのがこのゲームの大好きなところなわけですが、今回もそんな、別作品を読んだ時の気持ちすらLeo/needに乗せて、これからのストーリーを楽しみながら見ていこうと思います!
コメントお待ちしております!