プロセカ イベスト「Happy Enjoy Music!」 について語りたい!!! [感想・イベントストーリーまとめ]

今回はLeo/needのイベントストーリー「Happy Enjoy Music!」で、Leo/needにも不穏な空気が……!?ってなことで、ストーリーをまとめつつ、好きだったところなどなど語っていこうと思います!!

ただ語るといってもなかなか難しいものがあるので、ひとまず「良かった点」と「微妙な点」、そして一部深掘りしたくなったらしてみるというような感じで進めていきます!

そして注意として、当記事は当然ながらプロセカストーリーについてガンガン触れるので、ネタバレ注意です!
ストーリー興味ないぜ!とか、ストーリー見るのちょっと億劫になってる方はぜひストーリーを全部見てからこの記事に戻ってきてください!

目次

あらすじ

新曲も無事にリリースされ、ジャムフェスに向けて練習を重ねるLeo/need。初めてのフェスに少し不安を感じていた咲希だが、そこへある人物が現れて……。

公式のあらすじから引用
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描き下ろし楽曲

その音が鳴るなら

作詞・作曲:石風呂 様

イベントストーリーまとめ

前回のイベントで受けることにしたCMの話は、

すでにその放送もされていて、なかなか好評な様子です。

そして次に迎えるはジャムフェスで、

そこにはSTANDOUTやanemoneの姿もありました。

先にステージに立ったanemoneやSTANDOUTの実力を改めて実感した4人は、

より気合を入れてステージに望むのでした。

そしていざLeo/needのステージが始まると、咲希が”ステージからお客さんが遠くて、ちゃんと楽しんでくれるか分からない”と不安になりますが、その不安すらももっと盛り上げようという力に変えて、

イオリも認めるいいライブとなり、

真堂からも、無事大成功のお墨付きをもらえたのでした。

そしてジャムフェスも終わり、挨拶に来てくれたSTANDOUTとanemoneと共に打ち上げに行くことになります。

向かった場所は、普段STANDOUTが練習に行ってたり打ち上げに使っているという、グランドピアノがあって、誰かが演奏してたり、 店にいる人達で、音楽の話をしたりと、すごく素敵なカフェ。

流れから、そのカフェのピアノを弾くことになった咲希は、不安な気持ちになりがらも演奏を始めますが

すぐに周りの人たちも一緒になって歌ったり笑ったりしてくれて、

そんな”音楽で繋がってる感じが好き”、と思えるような体験を得たのでした。

そうして打ち上げも終わり、いざ解散の時間。

フェス前に偶然出会ったことから、そのフェスに向けての心持ちに関して事前に相談に乗ってくれていたことや、先程のカフェを紹介してくれたことに対してのお礼をイオリに告げる咲希は、

”おかげで今日はすごく楽しかった”という言葉を伝えますが、

それを受けたイオリは、「それって、どっちが?」と、やや意味深な返しをします。

しかしすぐになかったことにしたイオリは、Leo/needに別れを告げたというところで、今回のストーリーはおしまいです。

イベントストーリーの良かった点

今回のイベントストーリーは、正直拍子抜けといった印象がとても強いものだったんですが、今後のストーリーに関係してきそうな要素も見られたので、それらについて考察もしつつ、色々と語っていこうと思います!

サブキャライオリ

個人的にサブキャラの中で一番好きなSTANDOUTのイオリ。

今までは志歩や一歌の力になってくれるような動きを見せてくれていた彼女ですが、

今回は咲希の力になってくれたということで、残すは穂波のみとなりましたね・・・(?)

またそんなイオリが今後のストーリーに関わるような、なにか不穏さを残していったわけですが、それはもうちょっと後で・・・

イベントストーリーの微妙な点

テンポが良いといえば良いんだけど・・・

感想冒頭でも言った通り、今回のストーリーは正直拍子抜けといった印象が強いものになりました。

というのも、今までのストーリーの流れからすると、

例えば前回のイベントの最後で、一歌が受けることに決めたCM、そして作曲の話に関しては全くと言っていいほど言及がなく、

MV撮影の内容に関しても思い出話として少し触れられるのみであり、正直物足りない内容です。(サイドストーリーにありそうだなぁとは思うけど、結構一大イベントで色々ありそうな気がしそうなことだったから、サイストにあってもやはり物足りないという印象は変わりません)

またその参加するまでに”バンドのリーダーの決定”があったり、”所属する会社の社長に演奏を見せる”なんていう色々な出来事を乗り越え、

そしてようやく前回のイベントの最後でその開催が近いことが告げられた”ジャムフェス”に関しても、今回描写されました。

が、その様子が描かれたのはたった1話分でした。

テンポがいい、という言い方もできるような気がしますが、CMの話なんかは、作曲と撮影を合わせれば1イベありそうなくらいの期待感があったのに、振り返りとして2話分。

初のワンマンライブとその後のプロデビューに対しての咲希の不安な気持ちが1イベ使って描かれた『Get over it.』に対し、フェスへの咲希の不安な気持ち2話分+フェスの内容1話分で3話分。

その後たった1話で描かれたフェスの打ち上げと称して連れて行かれたカフェでの出来事で2話。

どれをとってもすべて描写に尺が取られていないからかパンチ不足といった印象で、今まで作ってきた流れや期待感といったものから考えると、どうしてもハードルの下をくぐられたようなすっぽ抜けたような感覚が強いというのが正直な感想です。
CMに関してセカイで話している様子、フェス前の色々なやり取り、そしてフェスの描写、その後の打ち上げでいったカフェでの出来事、どの描写に関しても気持ちが乗り切る前に次の描写に移ってしまうというような寂しさも感じました・・・

だいぶ駆け足で進んだように思う今回ですが、「他ユニットとか今後のイベントとの足並み合わせでかなり割りを食ったんじゃないか」とか「バナーキャラ的問題でここで全部やりきらないと不都合だったんじゃないかとか」色々と勘ぐってしまう内容で、そういう裏側の部分が透けて見えてしまうようなストーリーは勘弁願いたいですね。
ストーリーは入り込んで楽しみたいですし、イベランしてる人たちに対してもやや誠実さに欠けるのではないかと思います。

朔のキャラ設定

またそんなテンポの良さ(あっさりすぎるくらいのパンチの弱さ)の犠牲にもなった気がするのが、

サブキャラの朔。

悪い意味で期待を裏切るというか、ハードルをくぐって来るようなストーリー展開の中、いちいち小言を挟んでくる朔の描写は、必要以上に悪く見えてしまうものだったと思います。

というか、朔って別にわざわざ要らんこと絶対に言って空気読まないキャラではなかった気がするんですけど、なんでこんな性格悪くて空気も読めない感じの描写になったんでしょうかね、なんか色々と違和感の残る内容だったという感じがします。

考察

そんな今回のストーリーで、唯一ストーリー的に”これがやりたかったのね”と分かるような出方をした

このイオリの不穏さを持たせたようなこのセリフ。

これについて考察していきます。(ここまで毒入れた表現で書いてたけど、ここからはガチ考察なので普通にやりますw)

「どっちが……?」に込められた真意

まずこのセリフについて考える上で、”どっち”というのが何を指しているのかを考える必要があり、その候補はいくつか考えられるかなと思います。

例えば「音楽を届ける側」と「音楽を受け取る側」だったり、「キーボード」と「ピアノ」なんてものあるかもしれないですね。

ただ個人的にここはストーリーの運びから考えると、やはり「フェス」と「カフェ」を比較して”どっち”と聞いているような気がしているので、ここではそれらについてのみ考察を深めていきます。(上記のものに関する考察なんかがあれば、コメントで教えてくれると嬉しいです)

今回のストーリーを改めて振り返ると、3話において偶然出会ったイオリのセリフが「Leo/needのみんなはいつも楽しそうに演奏するけど、 その中でも一番楽しそうに見えるよ」というものでしたが、

実際のフェスでの描写では、「ステージからお客さんが遠いし、 ちゃんと楽しんでくれてるかわかんないな……」というセリフと共に、決して明るくはない咲希の表情がありました。

それでも、その不安を力に変えて更に良くなったLeo/needの演奏を聞いたイオリは「……いいライブだね」と評したわけですが、

カフェでのピアノの演奏で心の底から楽しそうにする咲希を見たときには、その様子を険しい表情で見るシーンが2回も出てきており、その後に出てきたセリフが

”どっちが楽しかったのか”と問うものだったわけです。

ここから考えられる、”フェス”と”カフェ”とを比較したイオリの言葉に込められた意味として考えられる一つが、

Leo/needとして演奏したフェス」自分一人で演奏したカフェ」という比較。

これは可能性が限りなく低いとは思いますが、否定しきれるほどでもなかったので一応挙げた程度のものです。
仮にこれだとすると、4人が再び集まれたきっかけでもある咲希の心理に大きな変化が生まれてしまったということになり、咲希が”一人で演奏したい”と言い出すようなとんでもないストーリーが待ち受けているかもしれませんね・・・

4話のイオリのセリフに「なんのために、このメンバーで音楽やってるのかってさ」っていうのがあるのも、ややこの方向に進んでいく匂わせとも見れなくもなく、限りなく可能性は低いと思っても否定し切るには難しいんですよね・・・

じゃあそれの可能性が低いんだったら、有力なのは何かと言えば、

お客さんが遠かったフェス」ここにいるみんなと音楽で繋がれた気がしたカフェ」の比較。

ストーリー内でのセリフでもあったように、「ステージからお客さんが遠いし、 ちゃんと楽しんでくれてるかわかんないな……」となっていたフェスに対して、

「アタシのピアノを聴いて、 目の前でみんなが笑ってくれて、歌ってくれて——」というセリフや、「みんなの笑顔が、すごく近くにある」「ここにいるみんなと、音楽で繋がれてるって感じがする」といったセリフがあったのがカフェでの描写でした。

わかりやすく”遠い””近い”という言葉で対比されているこちらの方が、可能性としては高そうです。

しかし、ライブでは”遠いから分からない”を力に変えて”いいライブ”にできていたわけだし、近いなら近いでとても楽しく感じられるという事自体がそこまで問題になるとは思えません。

じゃあ一体イオリは何を懸念しているのか。

それは、咲希の”楽しい”が双方向的な事象によって発生しているということなのではないかと。

近いところで言えば志歩は「お客さんの心を震わせる演奏がしたい」というものであったり、

一歌の「音楽で、歌で みんなをつなげていきたい」というものが分かりやすいのですが、これらの望みは全て一方通行的な望みです。

対して今回の咲希は「ここにいるみんなと、音楽で繋がれてるって感じがする」と言っていたように、”繋がる”という双方向的なものに楽しさを見出していた。

分かりやすく言えば、一歌は”繋げる”だけど、咲希は”繋がる”なわけです。

またさらに言えば、MORE MORE JUMP!も”希望を届ける”という一方通行的なものであり、その結果モモジャンの4人も希望を受け取ることがあるというのも、ファン側からの一方通行的な想いであって、それは決して”希望を届け合いたい”ではない。

ビビバスの『OVER RAD SQUAD!!』なんかでも強めに描かれていたように思いますが、こはねが自覚した”わがまま”的な気持ちである「これからも私達の歌でドキドキしてほしい」であるとか、謙が語った”もっと単純なレーベルとか、誰に届けるとか、そんな荷物はひとつもない、ただ——これがやりたいだけ”という想いなんかも一方通行的な想い。

ワンダショの”みんなを笑顔に”というのも、同じく一方通行的なものですし、

奏の”音楽で救う”というのも、”救うことが自分の救い”とか”救うことで自分も救われよう”というようなものではなく、ただひたむきに”救う””救わなきゃ”というものであるから、これも極めて一方通行的なものです。

プロセカのキャラクター達は、みんな何かを成そうとして突き進んでいるわけですから、そのキャラクター達が持っているものが一方通行的な望みであるというのは、もうそういうことなわけです。
音楽やパフォーマンスで目指すところが大きくなっていけば、それは必然的に1対多になるわけですから、一方通行的な想い・望みで進んでいけるのが何かを成す上では必要だということになるんでしょう。
(これは現実でもそうだと思うけど、まあここではそれは作内の描写のみで説明できるので置いておきます)

しかし咲希は、Leo/needとしてこの先より大きなところに向かっていく上で、音楽というものが”一方通行的なもの”ではなく”双方向的なコミュニケーションツール”になってしまっているわけです。

Leo/needの歴史を思い返してみれば、一歌と咲希にとってのバンドの始まりはメインストーリーの第6話「でも……やっぱり一緒にバンドやれたらいいな! バンドきっかけに、また仲良くできるかもしれないし!」「アタシ達が始めれば、いつかほなちゃんとしほちゃんも、 一緒にやってくれるかもしれないもんね!」というもので、”バンドをやりたい”というよりは、”みんなとまた仲良くするためのバンド”というのが出発地点でした。

またそういう見方をすれば、anemoneとのライブで”寂しさに寄り添う曲を作り、それが届いた嬉しさ”というのも、双方向的なもののように見えますし、

何より今回の3話でイオリが「Leo/needのみんなはいつも楽しそうに演奏するけど、 その中でも一番楽しそうに見えるよ」と咲希を評していたのも、その演奏がLeo/needとのコミュニケーションでもあるからというのでしっくりきます。

バントとしての出発地点が一緒である一歌は、過去には「必ずしもバンドじゃなくていいのかもしれないけど」というようなことも言っていましたが、今ではミクへの想い”ミクみたいに”というのもあって、”学生バンド”から”繋げるを望みとするアーティスト・ミュージシャン”に進化してきたということなのでしょう。

逆に、咲希はまだ本質的には”学生バンド”のままであった。

その構造に気付いたイオリが、これから先を目指すLeo/needにおいて「それが足枷になるのではないか」と疑いを持ったが、

その想いからフェスでは”いいライブ”になったのも、同じ日に目の当たりにした。

だからイオリは思わず”どっちが楽しかったのか”と聞いてしまったが、結局はその場では解答を求めず、そしてそれ以上言及することはなく一時保留としたと考えると、個人的にはかなりしっくりきます。(もしかしたら朔がイチイチ小言を挟んでくるのは、うっすらこの咲希の状態を無意識で理解してるからなのかな?とちょっとだけ思ったりもしましたが、まあこれは妄想の範疇・・・)

なのでこれからのストーリーは、咲希が真のアーティスト・ミュージシャンに変わっていく・成長していく話になるのではないかという予想をして、この考察を締めたいと思います!

まとめ

と、まあ今回は考察はめちゃくちゃガッツリやれたわけですが、そのストーリーの内容自体はかなりあっけなく終わったような、物足りなすぎるものでした。
ビビバスの『Rekindle the flame』はもうデカすぎる一山を超えた後なので、また起承転結の起から緩やかに始めていくのは分かるんですけど、今回に関しては「CMの作曲、撮影」と「ジャムフェス」という2大トピックを雑に消費したのにこれというのがやや腑に落ちず、今までのストーリーで一番感情が動かなかった(気持ちが乗り切る前に終わった)ストーリーだったかなと。

実際好きなところ語りはイオリが出てきた嬉しい~!!っていうだけで、実質的には無に等しく、そんな好きなところ語りでほぼ何も語るところがないって、今までこんなことなかったですからね・・・(しかも最推しユニットでこれだからよっぽどですよ)

CMに関することやジャムフェスに対して期待しすぎていた部分も悪いのかもしれませんが、ここまで駆け足にトピックを消費するのも寂しいな、くらいの感想にして、ここは収めておきます・・・w

あとストーリーあんま関係なかったのでここで語っちゃうけど、このイラストの一歌めちゃくちゃ好きです!!!
美少女すぎる、マジで一歌さん好きだ・・・(でも石節約でガチャは我慢しました)

また考察で語ったようなことが事実だったとして、それにイオリが気付いたきっかけは、もしかしたら偶然出会った時にした話だったりするのかもしれないなーなんてことを思ったりもします。
その辺の話が今後出てくるのだとすれば、このイオリも必然的にLeo/needに関わってきてくれそうで、イオリ推しとしては嬉しいな、なんてことを思いますねw

仮にそれがきっかけじゃないとしても、それはむしろ咲希の”楽しい”という感情の違いを目ざとく気付き、Leo/needを気にかけてくれてる証拠でもある気がするので、Leo/need推しでもありイオリ推しの自分からするととても嬉しい展開になりそうで、この先のストーリーがとても楽しみです!

超余談

CMの描き下ろし曲のタイトル『Blue Moments』はテスト出そう。

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