俺的、物事の一般向上理論① 好きこそものの上手なれ

「何かができるようになりたい」「何かを上達させたい」「何かを達成したい」という時、できることならば努力はできる限り少なくこなしていきたいものです。

そのために必要なものは何だろう?
何をしたらいいのだろう?
どのようにしたらいいのだろう?

それはつまり、

”いかにして向上するか”

ということです。

この向上論とも表現すべきものに対しての理解を深めることは、何に取り組むにおいても非常に有用なものと考えられるため、ここでは有用そうな自分自身の考えをまとめていこうの第1弾です。

目次

好きこそものの上手なれ

好きこそ物の上手なれとは、どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということ。

故事ことわざ辞典(http://kotowaza-allguide.com/su/sukikosomononojyouzu.html)より引用

ことわざというのは先人たちの知恵が詰まっているため、一定の正しさが保証されていると考えられます。
そしてこの「好きこそものの上手なれ」ということわざも例外ではなく、これ以上ない向上論の一つであると考えています。

起:「好き」が何物にも勝る理由

向上にはなにかしらの努力が不可欠ですが、その努力をする上で「好き」という気持ちは非常に有用です。

学校の勉強はなかなか始めれらなかったり仕事をするのはなかなか億劫ですが、好きなアイドルやアニメ作品の情報を覚えたりドラクエやポケモンといったRPGのレベル上げは苦労せずとも勝手に行動できるものです。
好きという感情から発生する行動は、世間一般からすれば努力に見えても、当人からしてみればただ楽しいからやっているに過ぎないというわけです。

”義務感で努力をしている人”と”好きだから勝手に努力と言われることを自然としている人”
どちらが楽に早く向上できるかは目に見えています。

つまり逆説的に考えて、”そのものを好きになってしまうこと”が向上における最大の近道と言えるわけです。

ただ「何かを好きになる」と言葉だけでは簡単に言えますが、そんな簡単じゃないよ!と思うでしょう。
実際虫や爬虫類が苦手な人がいきなり好きになれと言われてもかなり難しいでしょうし、嫌いな人や相性の悪い人と仲良くしろと言われても簡単ではありません。

ただし今例に挙げたような「好きじゃない」「嫌い」は”生理的・本能的な嫌悪や脅威に対する防衛”としての”感覚”ですが、何かを上達する際に発生する「好きじゃない」「嫌い」という”楽しいことができないことに対するストレス”や”本当に上達するのか分からない不安”から来るただのネガティブな”感情”とは本質的に異なり、色々対策していくことが可能と考えます。

承:「好き」を得る方法を考える

好きになるということは非常に難しいことではあるものの、誰しも一つくらいは好きなものがあるはずです。そこからヒントを得ることで、好きになるためにすべきことについて自分が脳内で考えていることを文章化してみました。

ここでは筆者「俺」の例を挙げて考えていきます。皆さんと一致するところしないところあると思いますが、参考にできそうなところだけしてください。

①好きなものを出来るだけ詳細に羅列する。

 例:「ロールプレイングゲーム」「対人ゲーム」「クイズ」「お笑い(漫才)」「競馬」

②それぞれ何が好きかを詳細に考える

「ロールプレイングゲーム」→キャラが徐々に強くなっていくことで、新たにできることが増えていくのが楽しい
「対人ゲーム」→相手より上手であるという優越感が得られる瞬間が楽しい
「クイズ」→自分の知識が活用できる瞬間が楽しい
「お笑い」→面白いことがそもそも好きであり、何が面白いのかということを考えるのが楽しい
「競馬」→レース予想や馬券の組み立てなど、頭を使って考えるのが楽しい(単純に鑑賞的な楽しさもある)

③好きと言えることを一般化(特定の事象に限った話ではなく、全てのことに言えるように言い換えること)をする

1. 楽しい・面白いと思える対象について頭を使うのが好きで、それに必要な知識を得たり考えを深めるのが好きである
2.徐々に自身の能力が向上し、できることが増えていくのが好きである(成長の実感が楽しい)
3.他の人よりできる(と感じる)ことが自体が好きである
4.単純に楽しい・面白いと感じられること

➃自分ができるようにする・上達する・達成するために必要な要素を細かく考える

a.クイズでもっと正解できるようになりたい
  →クイズで問われるような知識増・ボタン押しを早くする練習・特殊な問題の傾向を掴む
b.競馬をもっと当てれるようになりたい
  →確率・馬・レース・コース・騎手の知識増・馬券の組み立ての研究

⑤前項の➃で考えた内容を、③にできるだけ多く当てはまるような具体的行動を考える

・ a.クイズでもっと正解できるようになりたい→クイズで問われるような知識・ボタン押しを早くする練習・特殊な問題の傾向を掴む
  →「みんなで早押し」というスマホアプリ(4を満たせるゲームであることが条件)の「みんなで対戦」「1vs1」対戦を遊ぶことで、クイズで問われる知識を学ぶ(1を満たす)ことができ、ボタン押しの練習やレートという実力の指標が示されているため成長が可視化されて感じる(2を満たす)ことができる。(高レートになっていったら自然と3を満たすこともできる。)

・ b.競馬をもっと当てれるようになりたい→確率・馬・レース・コース・騎手の知識増・馬券の組み立ての研究・メンタルコントロールできるようになる
  →・
競馬のゲーム(4を満たせるゲームであることが条件)「ウイニングポスト」や「ダービースタリオン」をプレイし、馬やコースの知識を増やすことで、競馬予想に、より深みを感じれるようになる(2を満たす)。そのことにより予想の精度や他の視点からの予想がしたくなり、競馬予想家と言われる人たちがどんな予想をしているかを調べ、予想に使える知識や理論を学んだり自分で考えたりする(1を満たす)

と、まあたったの2例ではありますが、自分の場合はこのような方法で向上していこうという筋道を考えました。
例に挙げたものたちは、ゲームしたりやテレビを見たりしている間にいつのまにか好きになってしまったというものたちなのであまり参考にはならないかもしれないのは申し訳ありませんが、自分がそこまで好きではないものだったとしても、このような筋道で好きを作っていくプランを立てると思います。

できるだけ自分の好きに引っかかるようにその物事に対しての行動を深めていく。

そしてその入口はできるだけ簡単で、手軽で、世間的にある程度楽しいとされているようなもの(ゲーム・テレビ番組やYoutubeの鑑賞・娯楽施設などが考えられます)から入り、少しずつ奥の方へ奥の方へ進んでいくイメージで、わかる・できる範囲を広げていきます。
簡単で手軽なものだとしても、単純接触効果のようにそのものに触れ続けることだけでも後からだんだん好きになることも少なくないでしょう。

このようにして好きを作っていけるのではないか?というアイデアです。

転:「好き」を失ってしまうこともある

前述の方法を使って好きを獲得できたとしても、その好きは冷めてしまうこともあれば、嫌いまで悪化してしまうこともあるかもしれません。
しかしそんな時、あまりネガティブな感情を抱くのではなく、自分にそれが向いていなかったと考え、もっと別のものに興味を向けたり、もっと別のものに取り組んだ方が良いのではないか、という考えにシフトさせていきましょう。

あえて別のものに意識を向けることで、より今までやっていたことへの自分の気持ちの持ち方や必要性に気付くことが出来ます。
「今までやってたものを続ける方が楽だな」となったら、楽な方に向かったところで必要な努力が少なくなることになるわけですし、「こっちの方が楽しいじゃん」となったら、その楽しいことをやっていけばいいのです。

寝ている状態から起きるのが非常に面倒くさいように、自転車の漕ぎ始めに少し多くの力が必要なように、動き始めというものは何をするにも多くのエネルギーを消費します。そして一度動き始めてしまえば、そのまま同じ速度で動き続けるのに必要な力はそこまで多くありません。
できることならば止まるくことなくできるのがベストですが、止まってしまって動くのが面倒になってしまっても、それは自分を見つめ直すいい機会と捉えましょう。

必要以上にネガティブな感情を抱かないようにすることで、好きを維持していくことが比較的楽になるでしょう。

結:「好き」になったらこっちのもの

一度好きになってしまえば、その後の努力は努力じゃなくなるとまではいかずとも、好きでない状態から努力するよりは遥かに楽に上達していくことができるでしょう。

好きになってしまえばこっちのもの。

ズルズルと長いこと好きじゃないものをし続ける無限回の努力より、たった一度だけ好きになるための努力で自分自身を向上させていきませんか?

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