今回は25時、ナイトコードで。の15個目?になるんでしょうか、初のワールドリンクイベントである「水底に影を探して」が色々考察しがいのあるイベントストーリーになっていた・・・!?ってなことで、イベントストーリーについてまとめつつ語っていこうと思います!!
ただ語るといってもなかなか難しいものがあるので、ひとまず「良かった点」と「微妙な点」、そして一部深掘りしたくなったらしてみるというような感じで進めていきます!
そして注意として、当記事は当然ながらプロセカストーリーについてガンガン触れるので、ネタバレ注意です!
ストーリー興味ないぜ!とか、ストーリー見るのちょっと億劫になってる方はぜひストーリーを全部見てからこの記事に戻ってきてください!
あらすじ
まふゆが奏の元へ身を寄せてから、再び4人そろってナイトコードで活動を再開した奏達。各々がこれからの自分に想いを馳せている中、誰もいないセカイでは変化が起こり始めていて——。
公式のあらすじから引用
書き下ろし楽曲
トワイライトライト
作詞・作曲:とあ 様
厳密にはこのイベントの描き下ろし楽曲ではありませんが、このイベントで追加されたガチャのカードに付属していた3DMVアナザーカットは、この曲の3DMVであることから関連性は十分ってことでここで語っておこうかなと。
さて、作者のとあさんといえば、プロセカでは『シークレット・ディスタンス』での描き下ろし楽曲「アイディスマイル」の作者さんでもあり、他にツギハギスタッカートも収録されていますね。
自分は過去にアイディスマイルの感想・考察の記事・動画なんかも作ったりしたんですけど、そこで”アイディスマイル”は完全に瑞希のキャラソンとして解釈しちゃえるくらいに瑞希と重なる曲だ、みたいなこと思いつつも、ニーゴ全体、4人にかかってくる部分もあった、みたいなことを語っています。
それが分かりやすく今回の歌詞にもあって、
「紡ぎ出す旋律を 手繰り寄せる言葉を
結び会う色彩を 継ぎ合わせる情景(けしき)を」
のところ。
それぞれ歌唱しているキャラも、作曲の奏、作詞のまふゆ、イラストの絵名、MVの瑞希と、4人の要素を気持ちよく曲の中に織り込んでくれていていたのが、なんだか温かいなと。
そしてそれに関して、本当に偉そうにどの立場から語ってんだ、という話にはなるんですけど、過去のプロセカの描き下ろし楽曲のラインナップを見ていると、その楽曲の作られ方って3種類あるなと思っていて。
1つ目が”そのユニット(やそのキャラ)のために書き下ろされた曲”(トンデモワンダーズ、ワールドワイドワンダー、バグ、それと進級直前の箱イベで書き下ろされた曲すべて etc…)
2つ目が”そのユニットや登場キャラと作者本人を重ね合って生まれた曲”(オーダーメイド、イフ、月光、街、仮死化、porpose etc…)
3つ目が”そのユニットやキャラから刺激を受けて作られた曲”(シネマ、theWALL、ひつじがいっぴき etc…)
とあさんがニーゴの書き下ろしをどうやって作られたのかは本人のみの知るところだと思うのですが、個人的にはアイディスマイルもトライライトライトも1つ目の”ニーゴのための書き下ろし”というのが非常に強いんじゃないかと感じていたりするところがあります。
そういうところもある上に、今回の曲の歌詞に関しては考察自体全く必要なく、下手すればそれ自体がナンセンスまであるかなと。
その歌詞を、受け取ったものを、そのままニーゴの曲、そしてそのニーゴを思ってくれたとあさんの曲として受け取ればいいのかなって思いますね。
そういうユニットのために書き下ろされたような作り(だと個人的に思っている)アイディスマイルは本当に素敵極まりなく、3DMVブラッシュアップでの投票でも選ばれたことからも分かるような人気が高い曲を作ったとあさんを”ユニットソング”という形で曲をリリースする際に選んだプロセカ運営はめちゃくちゃナイスすぎますし、2度目の書き下ろしというハードルもやや上がるであろう依頼を受けた上で、そのハードルをちゃんと超えて感動をくれたとあさんに、素晴らしい曲をありがとうございますという感謝を添えて、曲の感想は終わりとします。
イベントストーリーまとめ
今回のイベントは新たな形式である「ワールドリンクイベント」。
「オープニング」という題目があることから、2つ目のメインストーリー的な、今から始めた人もこれを見ればある程度流れが分かるよ的なものになるのかと思っていたら、余裕で全部読んでる前提のストーリーだったのには少しビックリしましたねw
また各キャラクターごとに前後編のチャプター形式となっており、それぞれにスポットが当たったストーリーであったので、それぞれのチャプターごとに、過去のどのイベントのどの話か、なんてのを交えつつまとめて行こうと思います!
なお、これまでの各ユニットがどういう道のりを歩んできたかについてのまとめは下記の動画でまとめております故、そちらを御覧ください!
オープニング~まふゆチャプター
『仮面の私にさよならを』で、ついにまふゆを苦しめている大きな要因である母親から”逃げる”をという選択をとり、現在は奏の家に居候という形になっているまふゆ。
ニーゴとしての作業も奏と同じ空間でしているようです。
そんなまふゆを見て、苦しそうと感じていた奏。
そんな中、奏の家にやってきたのは、まふゆの父親でした。
うちに帰ろうと提案するまふゆの父親に対し、まふゆはそれを拒否。
驚いた様子のまふゆ父でしたが、まふゆの様子を見て、無理に帰らそうとはせずに
再び奏にまふゆのことを頼むのでした。
しかしまふゆにとって”お父さんに心配をかけている”ということを後ろめたく思っているよう。
母親と、自分の想いと、心配をかけてしまっていることと、そんな色々な感情から苦しくなってしまったまふゆはセカイに行くのですが、そこには
今までにはなかった場所が生まれているのでした。
その場所は湖のようであり、その中からは奏の曲が聞こえていたり、
絵本が出てきたり
そして、医学部の参考書も出てきます。
それを見たまふゆは母親を思い出し、また苦しくなる、ここにはもう来たくないと言ったところでまふゆチャプターが終わります。
瑞希チャプター
『ボク達の生存逃走』で、まふゆに”逃げる”という選択肢を教えた瑞希。
しかし瑞希は、『ボクのあしあと キミのゆくさき』で絵名と交わしたやりとり、
それに対しての決着をつけることはできていないと、自分自身を振り返ります。
そしてメイコにそのことを話した瑞希。
そしてメイコは瑞希に”まふゆのためにと思うのなら 今が向き合える時”という言葉をかけます。
メイコの言葉からまふゆを想い、絵名を想い、そうしてちょっとだけ元気を貰った瑞希でした。
そんな瑞希は、セカイに新しくできた、例の湖にメイコと向かいます。
そしてそこにいたリンとミクと、まふゆが湖から拾い上げた絵本を読むのでした。
しかしその絵本は途中で終わっているようです。
この絵本の内容は、まふゆの想いからできたのかもしれないと話すミクの言葉を聞き、
瑞希自身が、まふゆの力になっていたことを感じて
うさぎさんに負けていられないと語ったところで瑞希チャプターは終わります。
絵名チャプター
過去のイベント『空白のキャンバスに描く私は』にて、自身の夢のため、そしてニーゴの一員として相応しくあるために、昔通っていた絵画教室に再び通い始めた絵名。
そんなある日、同じ絵画教室に通う絵名の友人「双葉」が、受験の話をします。
しかし絵名は、その道に進むことに対しての自信がない様子でした。
そんな絵名の話を聞いたリンはそれを”絵名らしくない”といい、
レンは絵名の力になりたいと、自らモデルになることを申し出ます。
そして絵を描く場所として選ばれたのが、例のセカイに新しくできた湖。
その湖の中に、過去のイベント『願いはいつか夜を超えて』でまふゆをデッサンした時の絵を見たような気がした絵名は、湖に手を入れて掴もうとしますが、掴むことはできません。
どうしてここにそんな絵があるのかと思う絵名でしたが、まふゆの想いから生まれた湖に絵名の書いた絵があるということは、絵名の絵がまふゆの心にあるからかもしれないと話すリン。
その言葉から、”自分の絵も誰かに届く”という自信を手に入れ、先に進んでいくことを決めるようなところで絵名のチャプターが終わります。
奏チャプター
メインストーリーでは、まふゆを救うまで曲を作り続けると宣言した奏。
しかしもっともっと他にできることがあるのではないかと考えていた奏は、セカイで不思議な体験をします。
奏がセカイで出会ったのは、うさぎのぬいぐるみをなくして泣いていた小さな女の子でした。
奏はその子に「びっくりしなかった?」と話しかけると、音楽が頑張る力になったとその女の子は語ります。
その子のぬいぐるみを一緒に探すため、音楽の聞こえる方へ足を進めるとそこは例の湖でした。
その湖を小さな女の子は怖がるので、奏が一人で探すのですが
湖の中に何かを見つけました。
それを取ろうと手を伸ばす奏でしたが、
少し滑ってしまいました。
それを見ていた女の子は、ぬいぐるみを諦めようとします。
そんな女の子を見てまふゆを思い出した奏は、
改めて、一緒に見つけるからと宣言。
その奏の言葉を聞いた女の子は、
”いつも、ありがとう。”という言葉を伝えると、奏は現実に引き戻されるのでした。
奏は一連のできごとを”夢”と認識していたようでしたが、まふゆも同じ夢を見ていたことを聞き、
あの女の子と同じようにまふゆが奏の曲を必要とするなら、作り続けようと気持ちを強めたところで奏チャプターが終わります。
エンディング
デモができたからミクたちに聴いてもらうついでに、ニーゴみんなで再び湖に行くことに。
そしてその湖に関する話をしている中で、”湖の中のものはまふゆにしか触れないのかも”という話をします。
湖の中から医学部の参考書を掴んでしまって苦しい思いをしたこともあり、まふゆはこれ以上この湖を探すことを拒みますが
ルカは、この湖には手がかりがあるかもしれないと話します。
そして奏は、良くないものが見つかっても一緒にいるから大丈夫と、まふゆを力づけ
まふゆは再び湖の中に手を伸ばすのでした。
そして出てきたのは、絵名が湖の中に見た絵
結構前のニーゴの楽譜
そしてりんご。
過去のイベント、『灯のミラージュ』でまふゆが風邪を引いた際にお母さんが剥いてくれたのが、うさぎさんの形のりんごでした。
奏にとってのりんごは、同じく『灯のミラージュ』でまふゆのためにすりおろしてあげたという思い出。
そんなりんごを、まふゆは”苦しくて、考えたくないけど、捨てたくない”と、”自分が自分であるために必要”と、そう思うのでした。
そしてそんな様子を見守っていた3人。
すると
湖の上に突然ドアが現れます。
しかしそのドアは開かないようでした。
まふゆの心の変化でなにか変わるかもしれないというルカの言葉を受けて
奏は「一緒に変わっていこう」と、まふゆを力づけるのでした。
そしてリンが
なにかの双葉を見つけます。
そしてセカイが少し変化したのが今回のストーリーでした。
またこの湖の様子は、ゲーム内ででも見ることができる、というかその湖のエリアがちゃんとできています。
イベントストーリーの良かった点
ナイトコード(まふゆ前編)
もう今までもずっとそうなんですけど、一応区切りのイベントっぽいので改めて。
もう本名もわかり合い関係もそれなりに深まっているのに、ナイトコード上ではきっちりユーザー名で呼び合う4人。
この辺が4人にとって、友達としてのオフと音楽サークルとしての時、ダブルミーニング的な感じで4人のオンオフを感じるのが好きですね、これはこの先もずっと続けてほしい!
奏のお茶(まふゆ前編)
この奏がまふゆにお茶を入れてあげるシーン。
サイドストーリーまでちゃんと目を通していた方は過去にも似たようなシーンがあったことが思い出されるかと思います。
そう
『灯のミラージュ』の[不器用なティータイム 宵崎奏]のサイドストーリー後編。
ここではまふゆがずっと心配そうに見ているほど危なっかしい手付きで用意をしていた奏が
今回のイベントストーリーではしっかりと用意をし、まふゆと団らんしている・・・
もうね、奏の成長に感動よ!!!!!(涙)
プロセカ内では進級もあったことから、それだけの時間が経過してるのは分かってたとはいえ、こういうキャラクターの所作などからも時間の経過を感じれるのはいいですね、なんかしみじみって感じでたまらんですw
そしてこれはちゃんとサイドストーリーを読んでる人へのご褒美でもあるのかなと思うと、サイドストーリーも見逃せないなって思います、ちゃんと読みましょう!w(でも全部読むにはスコアとジェムがきちい・・・)
結構楽しいところも満載だった瑞希チャプターと絵名チャプター
そしてこのシーンすごいなんか楽しかったね!www
このセリフは瑞希ならでは感あるな~なんて最初は思ったけど、咲希も志歩あたりにできそう???とかちょっと妄想が捗った場面でもありました、他のユニットでのこういう楽しいほんわか癒やし和みやりとりがたくさん見たいぞ?www
そしてそれがバッチリ効いちゃうのもいいよね!!!!
なんだかんだメイコはツンツンというか、下手に馴れ合わないような感じを出しているけど、ずっと優しく寄り添ってくれていて、そういうところはちょっと絵名っぽいななんて思ったり思わなかったり。
そしてそんな絵名のこのセリフ。
絵名から脳筋ってワードが聞けたのがなんか個人的にツボで好きでしたwwww
ただ作内一番の脳筋は「もっともっともーっと頑張る!」が口癖のみのりだよね、そしてその姿が何より希望を与えているっていうのが最高なんだけど。
んで絵名は脳筋というよりはパワータイプなだけで、脳筋って感じではないかなぁ・・・とか思ったりしましたw
そしてこの、もうセカイに慣れて馴染みきっちゃってる絵名がちょっとおもしろくてwww
最初は結構色々ちゃんと突っ込むキャラの絵名なのに、もうなんか当たり前になっちゃってて、慣れって怖いんだなって思いつつ、これもまた時間の経過を感じてしみじみしたようなところもありましたねw
ニーゴとバチャシン
今回のストーリーでは、それぞれのチャプターごとに登場するバチャシンがいました。
まふゆはミクとレンとカイト、瑞希はメイコ、絵名はリン、奏はルカ。
カイトと最初からいたミクはちょっと例外なんですけど、他はレンだったらまふゆバナー『迷い子の手を引く、そのさきは』(バグ)、メイコだったら『シークレット・ディスタンス』(アイディスマイル)、リンだったら『満たされないペイルカラー』(限りなく灰色へ)、ルカだったら『カーネーション・リコレクション』(カナデトモスソラ)と、それぞれ初登場時のバナーキャラと共に登場していました。
それぞれの過去のイベントを想起させると共に、今までニーゴや各キャラが歩んできた道のりがこの登場の仕方から思い出すような構成は、なんだか素敵だなって思いましたし、それをパッと思い出せるくらいにちゃんと見てきたんだという確信が得られたのもちょっと嬉しかったり。w
絵本(瑞希チャプター)
実は最近、プロセカのそれぞれのキャラに合うボカロ曲ってなんだろうって思ったことがありまして・・・
っていうのも、過去のイベストを見てるときに、『Echo my melody』を見てるときには「ハジメテノオト」が浮かんで、まふゆはストーリーを通して全体的に「鎖の少女」というボカロ曲が自然と浮かんできたんですね。
だから、他にそういうキャラに当てはめて考えたら面白いのがあるんじゃないかって、過去聞いてた曲一覧みたいなものを引っ張り出してきて、全部聞いてみて、歌詞とにらめっこして、みたいなことをしてたら、今回のイベントが来たんですよ。
んで、登場したのがまふゆをモチーフにした絵本。
この時またボカロ曲が一つ浮かんできて・・・
それが「モノクロ∞ブルースカイ」でした。
生きる事がわずかに重たい
モノクロ∞ブルースカイ の歌詞より引用
飛び降りたら 軽くなるかな
僕に何があるの? 問いかけて
モノクロ∞ブルースカイ の歌詞より引用
白いページだけがありました
多分それは
自分の絵具で描くための
最初のページ
果てしない道のどこかに
落ちてるかな 探しモノ
明日になればきっと見つかるから
今、目を覚まして果てしない空の向こうに
待ってるかな 探しモノ
昨日より少しだけ前を向き
今、手を伸ばしてさぁ、今、手を伸ばして
モノクロ∞ブルースカイ の歌詞より引用
探しモノ、見つかるといいね。
2023/12/04追記
(って、囚われのマリオネットのサイドストーリーで瑞希も言っててちょっとビックリした)
ちなみに、今までのストーリー上でまふゆに絵本ってなんの関係もないんじゃ?と思った方もいるんじゃないかなと思うんですけど、
カラフェス限定のまふゆのサイドストーリーで、まふゆは過去に何度も読んだ絵本があるというエピソードが語られています。
その絵本も母親に捨てられてしまったようですが、その物語では”白いうさぎ”と”黒いうさぎ”が登場していました。
『灯のミラージュ』では、そもそもまふゆはうさぎが好きということが語られているんですが、それに加えてお母さんが食べさせてくれたりんごのうさぎ、だけではなく、その絵本もまふゆの中にあって、そういうところが今回のストーリーでも感じられたのがまた良かったな、なんて思います。
でもどうしてまふゆはうさぎが好きになったんだろう・・・っていうのが気になったけど、それはいつか本当の自分を取り戻したまふゆの口から話される日が来るのかもしれないなんて期待も抱きつつ。
逃げた先(瑞希チャプター)
過去のイベント『ボク達の生存逃走』で、まふゆに対して”逃げる”という選択肢もあることを伝えた瑞希。
本編中でもその言葉はまふゆに届き、確かに力となっていたことが分かるのですが、その逃げた先を知らないという瑞希の言葉、これが個人的にはちょっと刺さりましたね。
そして瑞希の言葉を通して、プロセカ運営は”逃げるという選択肢をとった先”にまで責任を持つ覚悟があるということが分かりました。
これの凄さが分かる人、ニーゴのストーリーを好きな人には多いかもしれないけど、一般的には分からない人のほうが多いんじゃないかなって思うんですよ。
逃げるという選択肢の先
世の中の多くの人は、”逃げる=楽をする”と、どこかそう思っているような人が多いように感じます。
だからこそ、ようやく逃げ延びたような人に向かって「〇〇と言ってるのは甘え」とか「根性がない」と、平気で心無い言葉を投げる人がそれなりにいるんでしょう。
正直それも一つの面として間違ってはいません。
そして全員が”逃げる”という選択肢を取っていいわけでもない、もう少し頑張ったほうがいい人、頑張るべき人も絶対にいます。
でも、逃げるという選択肢を取るには最低限の体力がいる。
ポケモンが全員HP0になったらポケモンセンターに自動で行ってくれる、ドラクエでHPが0になったら自動で教会に行ってくれる。
でも現実では、HP0になってからポケモンセンターや教会に行くのは自動なんかじゃなく、自分の力で行かなくてはいけない。
もしその途中でHP0の状態でさらなる敵に遭遇したら・・・
だから、プロセカのストーリーとして”逃げていい”という言葉を放ったのは、一つプロセカのメッセージとして大きなものだなと感じてました。
現在のまふゆは母親から、そして自分自身から逃げていると言えるのでしょう。
それらはなかなか切っても切れないようなものであるし、逃げ切ることは不可能な問題といえます。
だから必ず、いつかは否が応でも向き合うことになる。
逃げ続ける訳には、どうやってもいかない。
対して瑞希が逃げている問題はなにかといえば、主に2つ。
『ボクのあしあと キミのゆくさき』で”待ってる”と言ってくれた絵名をはじめとした、一緒にいたいと思った人たちに対して、自分自身のことをしっかりと打ち明けること。
そして最も大きな問題、自分自身の大切なものを貫き通すことで生まれるしんどさ、辛さ、キツさ、そういう感情そのもの。
前者に関しては、逃げ続けるという選択、つまりは『ボクのあしあと キミのゆくさき』で瑞希が感じていたような”いつかバレるかもしれない””バレてしまったら関係性が変わってしまうかもしれない”という恐怖と付き合い続けることを許容すれば、そのままでいられるかもしれない。
そして後者に関しても、今は学生という身分だからこそ半強制的に人付き合いをさせられているからこそ生まれる感情であり、将来的に瑞希のニーゴでの実績ならば匿名での映像制作を仕事することもできる可能性もある。
そういう方向性にストーリーを進めれば、そういった人付き合いというものから逃げ切れる可能性があるというわけです。
また話はちょっと逸れますが、一度は逃げる・・・ような形になってしまった絵名は、今までのストーリーで再び絵画教室に通い始め、問題に向き合い続ける覚悟を決めて行動していますね。
良くも悪くも自分本位な絵名は、自分が正しいと思えていたり、自分がそうしたいと強く思ったときはそれを貫けるという、強くてカッコよくてブレない部分がありますが、
逆に自分で自分を疑ってしまうようなときは、今回みたいに揺らいでしまったりするっていうのが、絵名の強さよ弱さの表裏一体感というか、危うさというか・・・
こういうところが魅力とも言えるのが絵名なわけですが、
それでも想いそのものはずっと失くすことなく、ニーゴのメインストーリー以後は、その想いから逃げず・・・どころか突っ込んでいくようなのがこの東雲絵名というキャラクターでした。
今回も、さらに先へ進む決意、覚悟を固めていこうというようなストーリーであり、絵名らしくてすごい良かったなと思ったりもしましたね。
そんな絵名と瑞希は、今までのストーリーを見てても、特に強い結びつきをもたせるように2人で1つの組み合わせ的な感じで意図して作られているようなところもあり、”向き合い続けるキャラ”と”逃げ続けるキャラ”の対比として描かれてきたようにも思うんですよ。
だから今後も、”逃げるという選択肢”を与えた瑞希は、恐怖と努力を代償に逃げることを続けたまま、問題を解決しないまま、問題を問題にしないままで逃げ切ってしまうという描写も可能であったキャラクターであったんじゃないかと、そう思うんです。
それでも逃げた先でどうすべきなのか”そして”再びどう向き合っていくのか”という部分にも、プロセカはプロセカなりに答えを出すと、責任を持つとストーリーを通して表明した形になったのが今回のストーリー。
これもまた、プロセカからの大きなメッセージになるんだろうなと思うと、この先がとても楽しみであり、とても期待したい部分です。
どうかがっかりさせてくれるなよ、と、そんな厳しい想いで今後を見ていこうというような感情だったりします。
(あまり詳しくは語りたくないけど、自分も逃げ出してからその問題にあまり向き合いきれてないような人間だったりします。
そしてその逃げたものは今も追ってきていて、今も逃げ続けているような状態にある。
だからこそ瑞希がどういう選択をとるのかっていうことには、自分なりに思うことが色々とありそうなのでね、どうするのか見させて欲しいなって、そういう感じかな・・・)
考察など
ニーゴとレオニ(奏チャプター)
今回のストーリーで、まふゆが奏宅にいることを穂波も知っていることが分かり、ちょっとびっくりしました(エリア会話でそんな会話があるって情報はチラッと見たけど、自分ではエリア会話はほとんど拾えてないし、メイン上ではここで初お披露目なので)
そしてここでふと気になってしまったことなんですけど、穂波が出入りする奏宅にまふゆを住まわせるような状況は想定内というか、どこまで考えて作られたものなんでしょうか・・・
というのも、まふゆが母親から逃げ出す先、それが現実的に可能なのは今までのストーリー進行上、奏宅以外にないことは明白なのですが、『願いは、いつか朝をこえて』では東雲家に泊まっている以上、そっちに逃げるようなストーリー進行にすることもできたような気がしないでもない。
じゃあなんで奏宅一択になったかといえば、『イミシブル・ディスコード』で絵名や瑞希をまふゆ母に合わせない(=ニーゴメンバー情報を伏せておく)という方針でストーリを進めることを”運営が選択したから”なのですが、そうなってくると必然的に穂波の存在がどうしても無視できない、ストーリー制作上、穂波を一切関わらせないようにするのは難しいような気がしてならないのです。
今回は穂波が詳細を聞かずに飲み込んでくれる、という形で解消してるように見えますが、穂波はとにかく優しい子ですから、なにか力になれないかとすごく考えると思います。
そうなると、過去のイベント『囚われのマリオネット』での奏の「助けたい人がいる」という言葉を聞いている穂波ですから、その助けたい対象がまふゆであり、学校でのまふゆの姿も知っている穂波が色々と気づく、なんて展開があっても不思議ではないかなと。
ただ繰り返しになりますが、穂波は本当に優しい子ですから、奏やまふゆから助けを求められるか、見守ってるだけなことを我慢できないくらいの目に見えてわかるような酷い状況にならない限りは、静観を貫けるのもまた穂波だと思います。
その場合でも穂波が何かしらを察してしまうことは避けられないと思うので、そこら辺の言及は事後報告とかかもしれないけども、将来的にあることは間違いないとは思うんですけどねぇ・・・どうでしょう
さらに穂波きっかけでまふゆ、ないしニーゴ関連のイベントを起こそうと思うと、実はニーゴの全員と知り合い(絵名とは『好きを描いて♪レインボーキャンバス』、瑞希とは『隣に立つ、優しいあなたへ』で顔合わせ済み)の穂波は結構ストーリー的にも作りやすそうかなぁ、とかは思ったりするんですが・・・
もし奏とまふゆと穂波での混合イベントとなると、『交わる旋律 灯るぬくもり』のイベントと3/4同じメンバーになってしまうので、それはさすがにないかーと思ったりもするところです。
どちらにせよ、この辺はどうなるか本当に分からないので、ちょっと楽しみの一つとして持っておこうかな、なんて思います!
ドアと双葉
今回のイベントのエンディングで新たに出現したドアと双葉。
それぞれが何なのか、ということに関しては結論が出せなかったのですが(というか、結論を出せるほど情報がないので、本当にただの個人の推測程度にしかならないのですが)少しだけ要素を整理しつつ、考えて行こうかなと思います。
まずドアは、まふゆがりんごを捨てられず、それを自分が自分であるために必要だと認めた直後に現れました。
そして双葉は、奏たち3人がまふゆに対して寄り添い、共に進んでいこうという話をした直後にリンが見つけます。
その後、ドアが先にある中で双葉が現れるムービーが流れることから、ドア→双葉の順に現れたと断定しても良さそうです。
つまり、ドアはまふゆの状況を、双葉はニーゴ4人としての状況を表す役割として生み出されたのではないかということ、なんですけど、そもそもこの湖はまふゆの想いから生まれたと語られており、そこに生えた植物である(=双葉もまふゆを表すためのものの可能性も捨てきれない)ことは忘れないようにしないとですね。
さて、まずはドアに関してですが、過去のレオニのイベント『Knock the Future!!』では、初めてのライブをし、そこで初めてのオリジナル曲を披露する、明確に一つ新しいことへ挑戦することを”扉が開く”と表現されていました。
なので、この湖のドアも開くときは、母親、家、自分自身、というような、今まで向き合いきれていなかったものに向き合って、一歩先へ進めた時に開くんじゃないかと、ここでは予想しておきます。
また、ドアを開いた先に関しては情報が限りなく少ないので、本当に想像、妄想にしかならないのですが、今回のストーリーでまふゆを通して自分を見つめ直した他3人のセカイ、まふゆにとっての湖のような場所に繋がっていくのではないかとここでは予想しておこうかなとw
もしくはフェス限まふゆのサイドストーリーに出てきた図書館のような、今までまふゆが大切だと思えたようなもの、例えばそれこそ捨てられてしまったシンセ、絵本、えむが心から笑っていた?と一瞬思った『走れ!体育祭!~実行委員は大忙し~』のえむと二人三脚したときの紐とか、『この祭に 夕闇色も』シブヤフェスタで類を手当したときの救急箱だったり、『弓引け、白の世界で』で力になりたいと言ってくれた雫との繋がりを生んだ弓道の道具だったり・・・
そういう湖には現れきらなかったものがそのドアの奥にはたくさんあって、まふゆを温かい気持ちにさせてくれる、また自分を見失いそうになってもそこに来ればちゃんと思い出せるような場所に繋がっていたら素敵だな、なんて思ったりもしますね。
そして双葉の方は、ニーゴ全体を表しているんじゃないか、とはいったものの、まず最初に調べたのはリンゴについて。
どうやらリンゴは双子葉類に分類されるらしく、この双葉がりんごである可能性は否定できないくらいにはあるかなと。
また、ほんとに一応、情報としてニーゴのストーリー上に出てきた他の植物でいうと、奏の母親が好きだったカーネーションも双子葉類に分類されるらしく、今後瑞希や絵名にもそういった植物に関するエピソードが出てくるようなら、それら全てになる不思議な植物、なんて線すらありえるのかなとも思ったりしたので、大穴予想的な感じで言うだけ言っておこうと思いますww(言うだけならタダだし、奇跡的に当たってたら当たってた!って言えるしw)
そしてなによりまふゆ父
まふゆチャプターの前編でついにその姿と声を確認することができたまふゆの父親。
今回のストーリーでは結構ちゃんと話ができる人として映りました。
まふゆの父はまとも説は
この動画の54:05くらいにチラッとだけ言及してたりして、父親がまふゆの味方になってくれるという展開であれば心強いことこの上ないとは思っていたのですが・・・
いや~、まだわからん!!!!
まふゆ母を回想としてわざわざ出したということは、この父との差・違いがより分かるようにするためというのも肯定的に考えればあるんですけど、ここで信じてガッカリするのはなんかしんどいので、ギリギリまで疑っておこうかなとww
みんな今までのストーリーでしてきた母親の所業を見てからの、今回の父親の行動だったから判定甘くなってない!?って、Twitterとかアフタートークのコメントとかで”まふゆ父が味方でよかった”みたいなこと言ってる人いたけど、どちらかといえば父親も加害者側だったの忘れてないか!?!?っていう。
ただまあ男ってこういう時結構ノリとかで適当なこと言いがちだったりするしな、メインストーリーでまふゆに対して医者を薦めたようなのも多分そんな深い意味があって言ってるわけじゃない可能性もかなりあるよな、どうなんだろう・・・
ただプロセカの今までストーリーは、信じた先で悪い意味で裏切られる展開というのはなかったんですよね、いい意味で裏切られたのはワンダショのストーリーでたくさんあったんですけど!!!
だからこそ逆にここでやってくるんじゃねえか!?とか、こんなに進級後からすんなり事がいい方に転びまくるってことあんのか?とか・・・
ちょっと本当にニーゴのストーリーはね、結構色々覚悟してから見るメンタル的な準備がいるので、あんまり信じ切りたくないんですよね、最低な状態になったときのための心構え的な感じで疑ってしまう・・・だって本当に見ててしんどくなっちゃいたくないからさ!ww
だから同じようなメンタリティの人には忠告したい、あくまでも今回のまふゆ父が見せてくれたのは、まふゆ母に比べればまだ話が通じそうという面だけであって、まふゆの味方かどうかまでは決まってないからな!?!?とwwww
まふゆの父、全然味方じゃない説を全く考えられない人に、こじつけかもしれないけれど考察を一つ。
真に子供のためを想って行動してくれた母親を持っていて、家族のためを想って行動していた父親がいて、そしてまふゆ同じく両親の立ち絵がいるキャラクターである奏。
その両親は
こう。
そしてまふゆの想いを殺そうとしているとまでカイトがいった母親と、未だその人柄が掴めないまふゆ父が
こう。
どうしてまふゆ母とまふゆ父の髪色を、同系色の色にした・・・?
と、自分からは以上です。
イベントストーリーの微妙な点
ない!
まとめ
考察的な項目で語りたかったことの一つに「瑞希チャプターの絵本」と「奏チャプターの小さな女の子」の内容はかなり重複しており、なんでわざわざ繰り返すような内容にしたのか、奏チャプターの方にだけは今までの本編にない”奏が滑って危ない目に遭う”ということがあるから、これからのストーリーにそんなことが起こるのか?みたいなことをほんのり思ったのですが、ちょっともうすでにくどいくらいに考察量が多すぎるなぁと思ったのと、それぞれの視点からまふゆを通して自分に自信を持たせるストーリー上、重複させざるを得なかった可能性が十二分にありすぎると考えたので省略しましたが、一応そんなことも考えてたよってなことを最後に入れておきたくてちょっと喋っちゃいましたw
そして今回のイベントストーリーの形式、ちょっと面白い形だったなと思います。
というのも、完全に各キャラそれぞれに絞ってスポットを当て、前後編の2話をバチャシンとのストーリー中心に描く構造のため、ストーリーを大きく進展こそさせられないものの、各キャラを掘り下げるには十分な話数・環境が確保されているっていうのが面白いなと。
バチャシンとの会話で過去を掘り下げることもできるし、会話から想いを再確認することもできるし、ちょっとしたイベントなら起こすことができる。
きっと多分各キャラの話の種になるようなものはいっぱいストックがあるけれど、8話にまではできないようなものがいくつかあるんじゃないかなと思うんですよね。
過去のイベント『拝啓、あの頃の私へ』とかで一番感じたのですが、みのりの過去編とワンマンを同じイベントでやるのはちょっとギュッとしすぎなのでは!?と思ったりして、それが多分、みのりの過去を8話にはできないし、ワンマンライブの方も『届けHOPEFUL STAGE』や『MOREMOREMakingXmas』と重複する部分が出てくるから8話にするのは正直キツイ、だからがっちゃんこして1つのイベントにしたんじゃないかなって思ったりしたんですよ。
きっと基本的にそういうものはエリア会話やサイドストーリーなんかに振り分けられてるのでしょうが、そこまで細かくもできない、みたいなアイデアを使う先としてワールドリンクイベントの形式が使えるんじゃないか、そういう発明なんじゃないかと思ったりもして、なかなか他のユニットの、そして2週目のワールドリンクイベントが楽しみだなって感じです(見方が純粋の真逆すぎる)
さて、今回のイベント。
ストーリー的な大きな進展はなかったものの目玉はやはりまふゆ父の登場とセカイの変化でしょう。今後この父親がどうストーリーに絡んでくるのか。そして変化したセカイは今後どうなるのか。
そしてまふゆを通して自分を見つめ直せた3人が、どのような道を歩んでいくのか。
今後のストーリーの楽しみを増やしてくれた、風呂敷を大いに広げた今回のイベント。
より一層目が離せなくなったニーゴのストーリー・・・いやぁなかなかニーゴのストーリーを見る時は一回覚悟をする時間が必要なくらいにエネルギーを使うんですけども・・・w
決して目を背けることなく、全力で応援しつつ、ニーゴのストーリーを楽しんでいこうと思います!
余談:考察のしがいがあるって、冒頭で言ったけど、実は今回起こったことについて、これからの情報で色々考察していこうねみたいな話であって、今回のイベントではそんなに考察できないじゃん!って書きながら思ってたのはここだけの秘密。
コメントお待ちしております!