今回は25時、ナイトコードで。の15つ目のイベントストーリー「あの日、奏でた音色を」はあまりに感情がジェットコースターだった!?ってなことで、ストーリーについてまとめつつ、好きだったところ、良かったところについて語っていこうと思います!
ただ語るといってもなかなか難しいものがあるので、ひとまず「良かった点」と「微妙な点」、そして一部深掘りしたくなったらしてみるというような感じで進めていきます!
そして注意として、当記事は当然ながらプロセカストーリーについてガンガン触れるので、ネタバレ注意です!
ストーリー興味ないぜ!とか、ストーリー見るのちょっと億劫になってる方はぜひストーリーを全部見てからこの記事に戻ってきてください!
あらすじ
まふゆを救うために曲を作り続ける奏。そんな奏の元へ、祖母から連絡が入る。進級したこともあり、そろそろ奏自身のことを考えてみてほしいと言われた奏は、自分の今後のことを改めて考えてみるが——。
公式のあらすじから引用
描き下ろし楽曲
作詞・作曲: 様
ストーリーまとめ
奏の将来(1話~
依然まふゆの問題は進展しないままな状況にある中
ある日祖母から、奏の将来を心配する電話がかかってきます。
しかし奏にはあまりイメージができない様子。
ニーゴでの作業中もあまり集中できていないことを絵名に見抜かれ
将来に対してのイメージが湧かないことを話します。
その会話の中で、奏の文脈が”曲を作り続けるしかない”というものだったことから、瑞希が”したいこと”はないのか?と問いかけますが
思いつかない様子。
そして2人は「もっと奏のやりたいことや楽しいことを考えてもいい」という言葉を贈るのでした。
奏のしたいこと(3話~
絵名や瑞希の言葉から、改めて自身のやりたいことについて考える奏。
昔は、音楽がそういう対象であったことを想い出します。
でも今は”作り続けなくてはいけない”としか考えられない奏ですが、その中にも”やらなくちゃ”というだけではない何かがあるようでした。
息抜きにとセカイに訪れた奏はリンと出会い、何か考えていることを言い当てられます。
そしてそんなリンから、奏のことを聞かせてほしいと催促され、奏は昔の話を思い出すのでした。
奏の昔話(4話~
幼い頃の奏は、お父さんが曲を作るところが好きで、いつも横で見ていました。
そんなある日、そのお父さんの誕生日に向けて、サプライズパーティーを計画しようとお母さんから言われます。
そして奏は、お父さんがびっくりするようなプレゼントをしたいと思い、曲を作ることを考えるのでした。
といっても、奏は曲作りの方法を知らないため、
お父さんの仕事の様子を見て、そこからヒントを得て進めていきます。
また、お母さんからお父さんに伝えたいことを聞きました。
そして来たるサプライズパーティー。
奏が曲を作り、お母さんから聞いたことを歌詞にして、『奏とおかあさんの、おとうさんだいすきの歌』をプレゼントしました。
この曲をプレゼントする計画は母親にも秘密だったため、両親共にたいそう驚き、
また、たくさん喜んでくれました。
そしてそれが初めて作った曲だと、そう語ったのです。
奏の想い(6話~
その話を聞いたリンは、こんな感想を話しました。
そこから、自分にとっての音楽とは何だったかを理解した奏。
しかしその音楽は同時に、お父さんを追い詰めてしまったものでもあります。
そしてそれを自分に言い聞かせるように、奏はセカイから帰っていきました。
その様子を影から見ていたKAITOは、その奏の話から、奏の曲がまふゆに届く理由がそういった奏の想いからと推察し、
奏が、自分の想いを殺そうとしていたことにも気づいていました。
セカイから戻ってきた奏は、絵名と話をし、将来に関しての回答を出しました。
しかし絵名はこれに反発し、「奏自身が幸せにならなきゃ、絶対おかしい」と言います。
その言葉で、かつて奏の母親が言った言葉を思い出した奏。
さらにKAITOもやってきます。
絵名の言葉と
KAITOの言葉。
その二人の言葉を受けて奏が出した答えは、こうでした。
そしてそれをお父さんに報告しにいく奏。
そして、奏の想いをお父さんに話し
奏は想いを持ち続けることにしたところで、今回のストーリーは終わりです。
イベントストーリーの良かった点
今回のイベントストーリーの総合した感想は、「感情がぐちゃぐちゃ」でしたね。
ワールドリンクイベント時点ではまだ疑いを持つと決めたまふゆ父に関して、今回で味方がほぼ確定かなと安心したところから
まふゆの問題が解決に向かうと同時並行的に奏の問題が出てくるのか?と不安になったと思ったら
ロリ奏にとことん癒やされて
なんていい子なんだって、それだけで感動してウルウルして
そして宵崎一家の幸せなところに感激だ・・・(涙)って思ったけど
それは今はもう絶対に起こり得ないものである、という感情のジェットコースター。
今回はそのそれぞれの場面を深ぼるような感じで語っていこうかなと。
まふゆの父味方説
ニーゴのワールドリンクイベントでまふゆ父が出てきた時、正直まだ完全に味方というか、信じていいかどうかは懐疑的であるべきという考えを持ったのですが、
今回のイベントで裏切りにあう可能性はほぼなくなったと考えていいと思う状況になりました。
もしあるとしたら、まふゆ父がまふゆ母よりヤバいパターン。
まふゆ母は無自覚的にまふゆを追い詰めていると思うのですが、まふゆ父がここから意識的に洗脳にかかるような行動を取る場合は、現時点でしっかりまふゆの信頼を勝ち取ってから行動を起こすことになると思うので、その場合はまふゆ父のがヤバいとなりますが、そこまでいくともうしんどすぎるから考えたくもないですw
依然強制的な行動を取らないことと、奏センサーからしてある程度信頼がおけるものであるという補強も入ったことが信頼に足ると判断した理由です。。
そうなると
この動画で語った”まふゆの父まとも説”と、そこから問題解決に繋がるという予想も当たりそうで、個人的にはそのまま解決に向かってくれると嬉しいなと思うのですが、ここからまふゆの問題が進展するにはどうしたらいいんだろうっていう部分は難しいですね。
まふゆ父が登場し、状況に変化こそあったものの決定打にはなっておらず、今回のイベントでもそこは停滞したまま。
なかなか内的要因から事が進展するのは現実的にもストーリー的にも難しいと思いますが、まふゆに変化を起こせるほどの外的要因が何になるのかを想像するのもかなり難しい・・・
強いて言うなら、まふゆがどこまでの状況になってしまっているかが父親には伝わったことから、まふゆの母の方に変化が起こるという可能性も少なからずあるから、それに期待したいなと思います。
癒やしパート
そして感情がジェットコースターになった原因でもある、直前の緩ませパート。
奏の家のお風呂の音
今回宵崎家のお風呂のわいた音が聞けました!!!!
マジでどーでもいいはずなのに、こういう生活感を感じるとそこに本当にキャラクターが存在しているかのような気分になるから嬉しい、なのか、単純にストーカー気質なのかどっちなんだろう・・・(どっちでもちょっとキモいかもしれないけど)
なんかCMとかで聞けるメロディーよりも可愛らしい音な感じがしますねw
なんかお母さんといっしょの30分あとくらいにやってそうな3分のアニメが終わる時の音楽みたいなw
まあ、あの、なんか嬉しかったですw
まふゆと奏で一緒にお風呂入ったりしてたらまたかわいいエピソードが生まれそうと思ったけども、キャラクター的に奏がしなそうだよなぁとも。
まふゆは特に気にせず「奏がそうしたいならいいよ」って言いそうだからな・・・なぁんてキモい妄想もはさみつつ。
奏の過去編
4話の後のほうから始まった奏の過去編。
5話からは回想シーンテイストの色味じゃなくて、しっかりカラーになりました!
これ記憶だとこれが初めてなんじゃないかなって思うんですけど、どうでしょうかね・・・
まあそれはさておいて、ここの過去編が最高の癒やしでもあり、しんどくもあったわけですが、まずは特に癒やされたところを。(ちょっとでも癒やされたところだともうずっとですからね・・・ww)
さぷらいずぱーてぃー
過去のイベント『カーネーション・リコレクション』でもあった、たどたどしい喋り方・・・
今回は表現としてもひらがななのが良いですが、これもうわざと可愛いところ作りに来てるもんな・・・
あざといのにちゃんと喰らっちゃう!!!!!ありがとうございます!!!
奏の嘘
サプライズで驚かせようと、お母さんにも計画を隠すために嘘をつく奏ですが、その嘘の付き方が可愛いのなんのって!
(こんなかわいい奏に、「あっち行って」って言われたらそれなりにダメージを受けそう・・・w)
じー
そしてお父さんに曲をプレゼントするために、そのお父さんの仕事を偵察にいく奏が、もうちょっとバラしちゃっててもう可愛いすぎる!!!!
ここがもう見てて自然と頬が緩むというか、めちゃくちゃ癒やされて、今月のイベントは『最高のクランクアップ!』から始まり『あっちこっち飼育員体験!』に続き、そして今回と癒やしイベが続くなあって、この時までは思ってました。
お父さんのために
そしていざ、お母さんにも秘密にして作った曲をサプライズで披露して
大成功となったわけですが
その時にお父さんが言った
『またお父さんのために曲を作ってくれるかい?』
という言葉。
しかしニーゴのメインストーリーで語られた奏の過去で分かる通り、そのお父さんのために作った曲がきっかけとなり、奏のお父さんが現在の状態となってしまったわけです・・・
天才、という言葉の意味も大きく変わってしまっていたりするところとかね・・・
これほどまでにあたたかく、そして素敵なシーンなのに、その先を知っているから何よりもしんどい。
なかなか残酷な見せ方をするな、とも思うところですが、それは奏が抱えている感情に比べたらなんてことないしんどさというのだから、この表現はすごく核心的な表現だなと思いました・・・
またそんな、後にお父さんを苦しめることにもなってしまった奏の才能は、このイラストのシーンよりも前に片鱗を見せていたというのもまた・・・
またこの話は、時系列が逆ではありますが、ビビバスの『The Vivid Old Tale』→『Light Up the Fire』の凪さんと杏をちょっと思い出してましたね・・・
杏の方は凪の意思で死が隠されていて、そしてその想いものせて自分たちがさらなる高みへと行くということで吹っ切れていますが、奏の方は自身が原因であるというのが決定的に違っていて、そしてそこが圧倒的にキツいところだから、ここを乗り越えることってできるんだろうか・・・って感じですけどね・・・
奏の本音
ただそんな奏も最後には”しなくちゃいけない”ことではなく、自身の思い描く理想を持てたのが良かったなと。
そしてそれがこの6話と8話のタイトルにも現れていて、これがとにかくおしゃれだなと思っていて。
奏にとっての理想・幸せは”優しい思い出”と過去の中にしかなく、今現実を生きているのは奏だけ。
そんな奏が”あの日の音色を”と、そんな理想を未来に望んだのが、このタイトルで表現されてるのがすごく好き。
今回でも話にあった通り、今まで奏って”しなくちゃいけない”ばかりで、”したい”がなかったキャラでした。
それは一種のメサイアコンプレックスでもありながら、あえて義務感を背負うことで現実から目をちょっとだけ背けることができるというような要因もあったような気がします。
そしてそれがニーゴとの時間、またスポジョイパークに行った話なんかにも代表されるような色々な人との時間で、少しずつそれが解れていった結果が今回の8話でもあるわけで。
だからここまで奏の”したい”を引っ張ったのにはちゃんと意味があって、今までのストーリーからの会心の話だったのかなって、そう思います。
目立たないけども小さな好きなところ
絵名の気付き
今回奏が集中できてないことを最初に気づいて声をかけたのは絵名でした。
まあ瑞希も気づいていたけど、声をかけるまではしなかった感もありますが・・・
この機微を捉えて行動に移せるところ。
彰人もそういうところがあって、ここも明確に東雲家の特徴として描かれてるなぁと感じますね。
今回も瑞希きっかけでもいいところを、絵名きっかけで話をするあたり、徹底してるなぁなんて思ったり。
これ何度も言ってるけど、何度でも言うと思いますwすみませんw
また今回、奏の”しなくちゃいけない”に対して一番引っかかりを持って、真っ向から否定したのは絵名でした。(まあKAITOはおいといて)
自分のしたいことを何か決めつけられて奪われることというのに対しては人一倍に反発する絵名は、自身の想いに対して一番忠実であり、そういう意味では一番強いキャラであるといえます。
他3人は、そういう自分の想いに対して鈍感であったり、意図して無視しようとしたりする傾向にあるので、いつもそういう精神面においての正解を絵名が持っていてくれるというのは、ニーゴにとって心強いことこの上ないなと。
3人の正解はいつも絵名が持っていて、そういう部分を支えてくれて。
逆に絵名自身がくじけてしまいそうなときは、他3人が引っ張り上げる。
このレオニのリーダー話じゃないですけど、ニーゴのリーダーこそ奏ですが、精神的な支柱は絵名だなって思うと、ほんと心強いなって思いますね・・・
ちょっとした考察など
KAITOの特性
今まででもまあ分かる話ではあるんですが、今回でKAITOの特性に『想いを殺す(封じ込めてしまう)』ことに対して敏感に感じ取り、それを許容しないというものがあることが分かりました。
今まではまふゆに対してのみアクションを起こしていたKAITOが、今回奏に対してアクションを起こした。
それはまふゆの他に想いを自分で殺してしまうような状況にあるようなキャラがKAITO登場時にはいなかったからなのですが、
KAITO登場時以前には、その状況になってしまっているキャラがいたんですよね・・・
絵名の活躍で一旦その問題は息を潜めている形にはなっていますが、もしその時にKAITOがいたらどうなっていたんだろうという想像をしてしまいますね、瑞希の場合はかえってちょっとこじれてたような気もするかなぁ・・・なんて。
まふゆと奏の対比
今回まふゆ父が買ってきたショートケーキって、ニーゴのメインストーリー13話でまふゆ母が駅前で買ってきたケーキと同じなんですかね・・・どうなんでしょうかw
まあそれはさておき。
まふゆ父が、まふゆが好きだと勘違いしていたショートケーキ。
そして奏がお父さんのために作ったショートケーキ。
別にチョコケーキでもいいし、チーズケーキでもいいのに、ショートケーキにしたのはなにか意味があるのかな?と思ったり。
ちなみにショートケーキの”ショート”は、短いという意味ではなく”脆い”とか”壊れやすい”という意味のショートなので、そういった”危うさ”みたいなものの象徴として使われているのかな、なんてことを考えたりしました。
(ただし、プロセカではまふゆのキーとして”りんご”が使われていますが、一歌の特技には完全に無関係であろうりんごの皮むきがあったりするので、果物ならリンゴ、ケーキならショートケーキと、要素を無駄に増やさないように限定しているだけかもしれません)
また今回、奏がお父さんに曲を上げるために引っ張り出してきたのは”お父さんの”キーボードでした。
まふゆが音楽制作に使っているのも、”お父さんが”昔買ったシンセサイザー
正直これもこじつけ臭さ凄まじいですが、意図して対比的に描かれている可能性を否定できるほどでもないかなと。
なおこのキーボードとシンセサイザーの違いは、シンセサイザーにはそのものとは別の出力機器が必要であり、キーボードはそれ単体で音が出せるということ。
他者を通して自分の存在価値を見出したあまりに自分を見失ってしまったまふゆと、自らに才がありすぎたことが不幸を招いてしまった奏の対比という言い方にすると、これもまた対比の構造に見えるなと思ったりしましたね。
まあ正直ここが対比だったらどうってわけではないですが、こういう要素を見つけていくのが楽しいんじゃい!っていうだけですww
また以前から思っていたことなのでもあり、今回も感じることがあったのでここにねじ込みますが、
まふゆ母と奏母とでは、その褒め方も違うなと。
ニーゴのメインストーリー13話にあったまふゆ母のセリフ「良かったわね」は、一見努力に対する結果が得られたことを称賛する言葉に見えるわけですが、そこにまふゆ母は一切関与していないような、突き放すような言葉にも見えます。
「私は何も言っていないけれど、まふゆが自分で決めて頑張ったことに対する”結果”が得られたことがよかった、なんで頑張ってたかは知らないけど。」みたいな。
対して今回の奏母は、「嬉しかった」と自身の感情を何よりも先に伝え、そして「上手だった」と結果も褒める。
この差は、両方の母親が詳細に描かれていることでより強調されるものなので、ことここに関しては考え過ぎ感もありますが、ちょっとヤバさを感じたりもできるセリフかなぁと。
逆にまふゆ父は「毎日頑張ってたって聞いたぞ。、まふゆは本当にいい子だな」と、まあ正直どちらにも取れるっちゃとれますが、一応”頑張ったこと”そのものを褒めているようにも感じれる文脈であり、結果は割とどうでもいいような印象を受けます。
結果が出なくても、努力する、立ち向かっていくことがすごいことであると言っているような感じ。
このあたりが、まふゆ父はまだまともなんじゃないかって思ったりした理由だったりするんですわけですが、まふゆ父は今後どうストーリーで動くのか楽しみですね。
イベントストーリーの微妙な点
ない!!!!
まとめ
KAITOでも描いといて~とかいうくだらないことを思いついていたので最後に。
今回のイベントは本当に感情のジェットコースターで、ちょっとキツかった・・・w
マジでニーゴはもう心平穏に見せてくれるストーリーはないのか!!!!!!!
たまには『シークレット・ディスタンス』の旅行お楽しみ部分だけみたいなイベントがあってもいいんだからね!!!今後頼むよ!!!
ってな感じで、今回は奏の想いがちょっとだけ見えて、その分だけ進展したストーリー。
改めてニーゴのストーリーはなかなかヘビーだなということを感じつつ、今後のストーリーも覚悟して見なければ、奏の先を見届けなければという思いが強まった話でもあり、また考察一歩手前みたいな要素も見つかったりしたので、これからのストーリー”も”隅々まで目を凝らして楽しんでいこうと思います!!!!
コメントお待ちしております!